英国グレンフェルの、いまこそ着たい永遠のコート3選!
服には “買い時” というものがある。例えば、昔からずっと好きだった服が流行したとき。世の中にデザインのバリエーションが増えるから、お気に入りを探しやすくなる。流行が過ぎ去ったあとは、着る頻度が減っても大切に持っていればいい。時代は巡るもので、いつか再び愛用するときがやってくるだろう。 【関連記事】3つのシーンで考える、ウィズコロナ時代のメガネ選び 今回ここにお届けする3着のコートも、この冬が買い時なお薦めの品だ。その理由は3つある。1番目は、ジェンダーレスファッションが注目される中で、男性的な佇まいが逆に新鮮に感じられること。2番目は、モダンな感性に満ちていながら、いつの時代も格好いい “本物” であること。そして3番目は、旅にも出られないステイホームの生活に、冒険心を運ぶワクワク感があることだ。
【1着目】初期モデルを参照した新作、ケニントン
ブランドは1923年創業のイギリスの老舗、グレンフェル。コート通によく知られる第一級のアウターブランドだ。知的でタフな男性像に満ち、精悍という言葉がよく似合うアクティブさに個性がある。服好きの心を「これでもか!」とくすぐる凝ったディテールや素材づかいも実に巧みだ。 まず最初に紹介するのは、写真のダッフルコート「ケニントン」。グレンフェルのダッフルコートの初期モデルを参照した新作で、身幅も広めに現代的になった。生地はイギリスの伝統産業である粗野なハリスツイード。裏地は背と袖が滑りのいい生地で、身頃はビンテージ風のコットン。これほど味わい深い大人のダッフルコートは、そうそう見つかるものではない。
【2着目】アウトドア仕様の生地、グレンフェルクロス
続いて紹介するのは、人に差をつける装いができるフードつきケープコートの「ケープ」だ。クラシックなミリタリーのレインウエアを再現したような、ビンテージバイクに乗りたくなる迫力の一着である。表地はコットンを高密度に織った伝統の「グレンフェルクロス」。さらに取り外しできるウールの裏地は、カシミアマフラーで名高いイギリスのジョンストンズ製だ。同メーカーの織りネームもつき、この一着でジョンストンズの毛布にくるまれる気分にも浸れる。イギリスの両雄がタッグを組んだ、ザ・ブリティッシュなアウターである。