久保凛が金メダリストからもらった世界で戦う為の助言「ハプニングがあったときに対応できるのが本当の強さ」
高橋:日本と同じように、当たり前に水が飲めて、口がゆすげてという風にしていると海外では食べ物とか口にするものは大切だよね。私も初めて海外を経験した時は、生野菜は食べてはいけないとか、果物も切ってあるものは食べていけないとか、そういうのも含めて、すごくシビアに選択していたけど、そういうのも必要になってくるかもしれないね。また、自分と同じ舞台、思いでここまで練習してきた選手とはレース後に話したいよね? 久保:そうですね。「お疲れ様」とかそういう和やかに話せる機会がレース後だと思うので、その部分で話せないのは、英語を頑張らないとって思いました。 高橋:英語は頑張っておいたほうがいいよ。私は英語を話せないけど、未だに当時一緒に戦ってきた、ケニアの選手とかルーマニアの選手と連絡を取り合ったり、家に遊びに行ったりとかしてるの。そういう繋がりをこれから世界中で持てるから、戦うだけじゃなくて、友達になるのもいいと思うので、どんどん視野を広げていってください。 久保:ありがとうございます。 ■「ハプニングを楽しむような気持ちでいける対応力が大切」 高橋は1998年にタイで行われたバンコクアジア大会で当時のアジア最高記録2時間21分47秒をマークし優勝。気温30度を超える高温多湿の環境でのレースの裏にあったエピソードとは。 久保:これからも海外に行く機会があるんですけど、大切にした方がいい、気をつけた方がいい部分ってありますか? 高橋:もちろん、食べ物に気をつける。試合や練習で給水ボトルをその辺に置かないこと。何を入れられるかわからないから、自分が目に見えるところに置いておくとか、信頼した人に預けるとかもすごく大切。私が出た試合で、バスの運転手さんが道を間違えてアップをする時間がなく試合の15分前に着いたことがあって。「アップしてないから試合ができません」ということが言えないからアップしなくても力を出せるかとか。