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農薬の代わりに“黒酢”を散布 野田市で広がる「黒酢米」 ブランド化目指す

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千葉日報オンライン

 野田産米のブランド化を目指し、農薬の空中散布に代わり玄米黒酢を水稲に散布する米作りが千葉県野田市内で広がっている。「黒酢米」の今年の作付けは市内全稲作面積の半分に当たる512ヘクタールに上った。費用を助成する市は、ちばエコ農産物の要件に加わった「農業生産工程管理(GAP)」の各農家での認証取得を進める考えだ。  市によると、食酢に含まれる酢酸には植物活力剤の効果がある。黒酢散布は害虫対策ではなく、植物に活力を与えるのが狙い。害虫対策は水田周辺の雑草管理で対応している。  散布する玄米黒酢は市内産の玄米が原料。普通の食酢よりもアミノ酸やミネラルが豊富で、水田内の有用な微生物の繁殖を助けるという。  市は2006年度から、減農薬や有機堆肥による農業生産を進めるため有人ヘリコプターによる農薬散布をやめ、09年度から黒酢米の生産拡大に努めてきた。

 散布の作業料や資材費への助成を12年度から全額に拡大。「黒酢米」のラベルを貼った特別栽培米は市内の農産物直売所「ゆめあぐり野田」などで売れ行きがよく、市内の小中学校や幼稚園、保育園では給食として提供されている。  黒酢米は昨年度まで、ちばエコ農産物の認証を取得していた。しかし同認証の栽培基準にGAPが追加され、市内の農家はすぐ対応できないため、本年度は市農産物ブランド化推進協議会が黒酢米をブランド認証する予定。  GAPは東京五輪パラリンピックの食材調達基準になるなど、農業の競争力強化や人材育成に有効と取り組みが広がっている。  GAPは栽培から出荷まで農地や農薬の管理など53項目の取り組みが要求される。市は個々の営農体ごとに取得が進むよう促していく考えだ。

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