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あわすのスキー場 継続へ 解散方針から一転、債権者と減免合意

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北日本新聞

 存続が危ぶまれていた立山山麓あわすのスキー場(富山市粟巣野・大山)が、営業を続けられる見通しになった。運営するNPO法人「あわすの」が債権者と債務の大幅な減免に合意でき、解散方針から一転、存続する方向になったため。20日の臨時総会で正式に決める。(松岡仁志)  経営不振が続いていた「あわすの」は、極端な少雪による昨季の大幅な売り上げ減に追い打ちをかけられ、6月に書面表決による総会で解散の方向を決めた。  ところが、愛着を持つ人たちが「あわすのスキー場の復活を支援する会」を7月に立ち上げ、ゲレンデの草刈りや署名活動などを始めた。  こうした動きに債権者が、新しく契約すると手続きに時間のかかるリフト営業権などは継続させた方がいいと判断。あわすの側に債権の減免と放棄を提案し、8月末に合意に達した。  債務は約3千万円で、1900万円の整理にめどがついた。1900万円のうち1100万円は粟巣野観光開発と立山黒部貫光の大口債権者2社の保有分で、80万円にまで減らせた。債権者と協議した荻原孝夫理事長は「解散に賛成した会員も本意ではなかったはず。残すことができてほっとしている」と話した。

 20日の総会では、会員に組織存続の是非を改めて問うほか、理事の補充、財務強化のための年会費改定を提案する。来季の運転資金については、年会費改定や国の持続化給付金などを充てる。人気のあるスキー学校の受け入れも再開する。  この冬に向け、支援する会が隔週日曜に草刈りするなどゲレンデ整備が進む。ただ、リフト整備やスタッフ確保、新型コロナ対策など課題はまだ多い。  役員として残る柿谷朔郎理事は「いろいろな人の思いがNPO存続につながった。夏場のイベントを打ち出すなど経営体質を改善して、何らかの形で恩返ししていきたい」と話した。

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