【アルヴィス誕生100周年】オーナーズ・ミーティングに集うアルヴィス 12/50からTA21まで 前編
40台以上のアルヴィスが集結
text:Greg Macleman(グレッグ・マクレマン) photo:James Mann(ジェームズ・マン) translation:Kenji Nakajima(中嶋健治) 時間が止まったかのように、自粛続きだった2020年。それに負けず、クラシックカー・ファンのための共有施設、ビスター・ヘリテージを会場にアルヴィス100周年を迎えるイベントが開催された。 【写真】40台以上のアルヴィスが集結 (32枚) 最初のアルヴィス製モデルが、ホリーヘッド・ロード工場を飛び立ってから、2020年で100年が経つ。オーナーズクラブの会長、デビッド・ソルターが今年を振り返る。 「コベントリーでの5日間に渡るパーティや、1960年代に広告撮影で用いられたホテルでのイベントなど、いくつかの祝賀企画を予定していました。でも、すべて中止。今回のミーティングが、今年初のイベントになりました」 「沢山のクルマが集まり、広大な敷地で見事な展示ができました。本当に素晴らしい」。1920年代初めの12/50から、ブランド最後を飾ったTFシリーズまで、40台以上がオックスフォードシャーに集まった。 このビスター・ヘリテージを設立したメンバーにも、アルヴィス・ファンが少なくない。会場入口に数台が並び、各地から自走で来場するアルヴィスを出迎えた。その中には、レストア途中の現存最古のブルックランズ・レーサーも含まれていた。 「コロナウイルスの影響は残るでしょうが、2021年にも100周年を祝うイベントは続きます。すべてが消えるわけではありません。1921年12月、TGジョンという社名から、アルヴィス・カー・アンド・エンジニアリングへ変更されているんです」 「この自粛期間が終わったら、またお祝いしたいと考えています」。ソルターは、来年に向けた計画を進めている。 今回はビスター・ヘリテージに集まった貴重なアルヴィスの中から、8台を年代順にご紹介したい。