パルマで活躍の鈴木彩艶に現地で絶賛の声「まさに本物の武器。あらゆる守備陣を困難に」
パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶について、パルマ情報サイト『PARMAlive』が20日、特集記事を組んで注目した。 今夏にシント=トロイデンから加入すると、ファビオ・ペッキア率いる昇格組パルマのゴールマウスを守り、日本人GKとして初めてとなるセリエAで挑戦を続ける鈴木。そんな22歳GKについて、「スズキはアジアサッカーの新星だ」との見出しで特集記事が組まれている。 同記事は、鈴木の戦術面でのチームへの貢献に注目。「ペッキアは、攻撃面においても、プラスアルファとなる解決策を彼に見出した」と述べ、守護神のビルドアップへの参加に言及した。鈴木の同僚で、昨シーズンのセリエB優勝の功労者であるGKレアンドロ・チチソラも、同様の役割を果たしていたことを紹介する一方、「スズキの場合、身体能力とフィジカルで、極めて長いキックが可能になる。攻撃における、まさに本物の武器だ」と絶賛した。 「相手DFの裏へボールを供給できる日本人選手の能力は、あらゆるチームの守備陣を困難に陥れることができる」と続け、「特にペッキアのチームのように、スペースを攻撃できるスピードのある選手がいれば…」とチームメートの特徴を生かせる鈴木のロングフィードを高く評価した。 また「ロングフィードは目を引くが、第1の課題はゴールマウスを守ることだ」とGKの任務を指摘しつつ、「スズキはセリエAで平均3.06ゴールを防ぎ、ワールドカップ予選では1.44ゴールを防いで6試合で4度のクリーンシートを達成した」と守備面での貢献にも注目した。 そんな日本代表GKについて、「まだ修正すべき欠点はいくつかあるが、成長のマージンがあることに疑いはない」と主張。「スズキには、議論の余地がなく優れたフィジカルのクオリティがあるほか、(GKとして)ますます完成に向かっていることを示しており、将来が十分に期待できる」と今後に太鼓判を押した。