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慌てて消すのは逆効果! ネット詐欺に遭ったときの証拠保全

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 ネット詐欺に遭い、警察に被害届を出したり、弁護士に被害回復を依頼する際は、証拠を提出する必要があります。今回は、ネット詐欺に遭った場合の証拠を保全する方法を紹介します。 【この記事に関する別の画像を見る】  もしネット詐欺で金銭的被害が起こっても、そのことが第三者からも確認できなければどうしようもありません。  基本的には、メールやウェブサイト、チャットの情報を証拠として利用します。ネット詐欺に引っ掛かった被害者が、受信したメールやメッセージを消去するなど、自分で証拠を消してしまうと手が付けられません。  ネット詐欺に引っ掛かっていると思ったら、相手にはリアクションを起こさず、万一に備えて証拠を残すようにしましょう。その際に注意したいのが、デジタルデータは改ざんが簡単なので、適当に撮ったスクリーンショットでは証拠として使えないことがある点です。  画面の一部だと意味がないこともあるため、ウェブページ全体のキャプチャーとURLも記録しておく必要があります。そこで便利なのが、PDFでの保存です。PDFで保存すれば、他のPCで開いてもレイアウトが崩れることもありません。  ブックマークもしておいてよいのですが、元のウェブサイトを消されてしまうとアクセスできなくなります。必ず、ウェブページ全体をキャプチャーしましょう。  例えば、Windowsに搭載されているウェブブラウザー「Microsoft Edge」の印刷画面では「ヘッダーとフッター」を「オン」にし、「ページ」の項目は「全ページ」、「プリンター」の項目では「Microsoft Print to PDF」を選択して印刷ボタンを押します。PDFファイルの作成画面が開くので、ファイル名と保存場所を指定すればOKです。  他のウェブブラウザーでも同様に印刷メニューから選択できます。Google Chromeの場合は、印刷画面の「詳細設定」から「ヘッダーとフッター」にチェックを付け、「ページ」の項目で「すべて」を選択し、「送信先」を「PDFに保存」に設定します。あとは保存ボタンを押してファイル名と保存場所を指定します。  iPhoneの場合は、スクリーンショットを撮ったら出てくる左下のサムネイルをタップし、「フルページ」を選択。その後、「PDFを“ファイル”に保存」を選択します。ただし、このPDFにはURLが記載されないため、ウェブサイトのURLをコピーして、メモ帳などに貼り付けて保存しましょう。  Androidの場合は、Chromeの共有メニューから「PDF形式で保存」を選んでダウンロードします。うまくPDF化されない場合はスクリーンショットアプリを利用しましょう。作成したPDFファイルにURLが記載されない場合は、こちらもURLを正確に保存しておきましょう。  メールであれば、印刷したりPDFで保存するほか、メール自体を絶対に削除しないでください。メールの「ヘッダー」と呼ばれる部分に、犯罪者の痕跡が残っていることがあるためです。文面も大事なのですが、それ以外にもいろいろな情報があるのです。  LINEの場合は、スクリーンショットを撮るしかないのですが、偽造もできるのでそれだけでは不十分なこともあります。別のスマートフォンやデジカメなどを使い、写真や動画でメッセージのやり取りを記録しておくとよいでしょう。  過去記事『「Telegram」で連絡を求められたら要警戒! “闇バイト”などで悪用されるメッセージサービス』で紹介しました、Android版「Telegram」のシークレットチャットなど一部のアプリはスクリーンショットができませんが、その場合も他のスマートフォンやデジカメで撮影してください。  サイバー犯罪者は痕跡を消去しようとするので、なるべく早く証拠を集めるのが基本です。怪しいと思っていない段階でも、お金が絡むことであれば、キャプチャーしておく癖を付けてはいかがでしょうか。  あまり手間も掛かりませんし、万一の際に役に立ちます。間違っても、貴重な証拠を自分で消去してしまわないように気を付けてください。 NPO法人DLIS(デジタルリテラシー向上機構) 高齢者のデジタルリテラシー向上を支援するNPO法人です。媒体への寄稿をはじめ高齢者向けの施設や団体への情報提供、講演などを行っています。もし活動に興味を持っていただけたり、協力していただけそうな方は、「support@dlis.info」までご連絡いただければ、最新情報をお送りするようにします。

INTERNET Watch,DLIS・柳谷 智宣

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