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「伊勢谷友介」の“狂気”を証言 暴行被害者「広末さんに“頑張れ”と言ったら殴られ…」 

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デイリー新潮

強烈なパンチ

 その事件は、1999年9月、東京藝大の構内で起きたと別のOBが明かす。 「学園祭にあたる『藝祭(げいさい)』では、夜に構内で学生同士が酒を飲み楽しむ習慣があるんです。『ウラ藝祭』なんて呼ばれていましたが、そこに伊勢谷が交際していたヒロスエを連れてきてね。その際、彼女に“頑張って”などとエールを送った男子学生を、伊勢谷はいきなり殴りかかってボコボコにしてしまったのです」  のちに、実写版「あしたのジョー」で力石徹役を演じた彼が、学生同士とはいえ暴力沙汰を起こしていたと聞けば穏やかではない。 「事件の翌日、伊勢谷クンは手を骨折してギプスを巻いて大学に来たそうです」  そう語るのは、実際に殴られた当の被害者である40代の藝大同窓生だ。 「そもそもは、僕が学内で偶然に広末さんと会ったのがきっかけでした。彼女は明らかに酔っ払っており、階段で独りうずくまっていた。それで“大丈夫ですか”って声をかけまして」  ちなみに、広末はこの年の4月に早稲田大学教育学部に推薦入学したばかり。つまりは19歳の未成年だった。四つ上の彼氏に憧れて、オトナの階段を上ろうとしていたのか。 「ちょうど広末さんの仲間が迎えに来たので、僕は階段を下りるのを手伝ってあげた。そこでは何事もなく彼女と別れたのですが、しばらくして正門あたりで再び遭遇したんです。ちょうど伊勢谷クンが運転するバイクに乗って帰る雰囲気だったので、“頑張ってくださいね~”と、軽いノリで声をかけてその場を立ち去ろうとした直後でした。いきなり背後から、伊勢谷クンに殴りかかられました」  地面に吹き飛ばされるほどの強烈なパンチを受けてしまい、以降の記憶は曖昧だという。 「突然、“オイッ”って声が聞こえて振り向いた途端、瞼の上あたりを殴られた。それが一番強烈で痛かったのを憶えています。すぐに揉み合いになり、数発殴られたようにも記憶していますが、大勢の学生が見ている前だったので皆が止めてくれて助かった。流血した顔はだいぶ腫れ上がってしまいましたが……」  警察に届け出てはと助言する仲間もいたが、当時はそこまで事を荒立てる気はなかったとして、被害者の男性が話を続ける。 「どうやら、私が広末さんに言った“頑張れ”という言葉が気に障ったようです。伊勢谷クンの友人が、彼に同じような言葉をかけた時も、怖い思いをしたそう。理由は分からないけど、他人から“頑張れ”と言われるのが嫌いなんだとか」  常人には理解しがたい一連の逸話にこそ、伊勢谷容疑者が薬物に手を染めた“元凶”があると推察するのは、精神科医の片田珠美氏だ。 「中枢神経に作用するドラッグの中でも、大麻はダウナー系といって脳の働きを抑制し、覚醒度を低下させます。藝大に現役合格した伊勢谷容疑者は知能も高く、些細なことで生じる怒りや、攻撃衝動を抑えられない自分をよく理解していた。そこで、自らをコントロールするため大麻を使用していた面もあるでしょう」  さらには、 「自らの狂気に薄々気づいていたからこそ、彼は社会貢献活動に積極的だったとも言えます。人は良いことをすればするほど、内に抱える悪の部分から目を背けられる。これは人間が誰しも持っている心理的な補償のメカニズムなのです」  俳優業の傍ら、被災地復興や“問題児”を集めたスクールの運営にも熱心だった伊勢谷容疑者。逮捕で全てを失う代償を払った彼は、鉄格子の中で己の内奥と向き合う日々を送っている。 「週刊新潮」2020年9月24日号 掲載

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