Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

【詳細データテスト】 BMW 3シリーズ PHEVばなれしたハンドリング ランフラットタイヤが玉にキズ

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
AUTOCAR JAPAN

使い勝手 ★★★★★★★★★★

■インフォテインメント 330eは、330iや330dよりエンタテインメントシステムの機能が充実している。他機種だと下位グレードには下位システムが装備されるが、330eでは安価なSEプロ仕様でもフルバージョンのライブコックピットプロフェッショナルが与えられるのだ。 ディスプレイは10.3インチのタッチ式で、メーターパネルもフルデジタル。コネクティッド対応のナビゲーションサービスも含まれ、オンラインでの音楽ストリーミング定額サービスは1年間無料だ。ただし、3シリーズ全車とも、スマートフォンのミラーリングはApple CarPlayのみとなる。 BMWのシステムは間違いなく、市販されているものの中でも現状のベストといえる部類に入る。タッチパネルが苦手だというなら、ロータリー式コントローラーを用いた昔なじみの入力もできる。また、どちらの操作にも慣れていないなら、音声認識という手段がある。 ルート検索はクイック。マップ表示は鮮明で追いやすい。オプション設定されるハーマンカードン製オーディオのクオリティもすばらしい。

操舵/快適性 ★★★★★★★★☆☆

シャシーの仕様選びに関して、現行3シリーズのラインナップには迷路のように困惑させるところがある。たとえば330eでは、パッシブのMスポーツサスペンションがオプションリストにも見つけられない。もっとも、これは330iや330dでも同様だ。 そのうえ、330eのタイヤは、1グレードを除いてランフラットだけ。テストしたMスポーツプラスパッケージ装着車は、19インチホイールとアダプティブサスペンション、可変ギア比スポーツステアリングが追加される。それでも、330iや330dに用意される、ランフラットではないパフォーマンスタイヤを選ぶことはできない。 330eでランフラットでないタイヤが装着されるのは、エントリーグレードのSEプロのみ。これに標準装備されるのは17インチで、パンク修理剤がついてくる。 ただし、330eの購入を検討したとき、そのややこしい仕様設定にあまり悩まされなくて済むのは、朗報といっていいのかもしれない。テスト車の乗り心地には、路面からの入力の遮断にわずかながら粗さがみられ、セカンダリーライドには気に障るところがある。完璧になめらかな舗装でなければ、タイトさがソワソワする動きを感じさせてしまうのだ。 このことから、重量がかさむプラグイン仕様の3シリーズでは、Mスポーツ系を選ばないほうがいいと思われる。とくに、上位グレードのMスポーツプラスは避けたい。 しかしながら、たいがいの道路で、ほとんどの場合、テスト車は3シリーズに期待される走りっぷりを示してくれた。ステアリングはシャープで、ハンドリングのバランスには思わず引き込まれる。ボディコントロールのタイトさはなかなかのもので、洗練性はじつに立派なものだった。 それでも、330eは装備を省いたグレードの方がむしろ有意義で、それは昔ながらの、3シリーズ・セダンの下位グレードのようだ。 たしかに今回のテスト車は、ロールのコントロールに優れ、ステアリングは鋭く、本質的にバランスがいい。俊敏で、走りに熱中でき、注目に値するクルマだ。 しかし、このレベルのトルクなら、駆動輪のタイヤ接地面がもう少し小さければ、より魅力的でアジャストしやすいハンドリングになるだろう。乗り心地に関しても、ホイールサイズを下げてサイドウォールの厚みが増えれば、改善がみられるに違いない。

【関連記事】