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【詳細データテスト】 BMW 3シリーズ PHEVばなれしたハンドリング ランフラットタイヤが玉にキズ

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AUTOCAR JAPAN

内装 ★★★★★★★★☆☆

いまや3シリーズのインテリアは、見栄えも質感も上位のBMWにふさわしいものになった。かつては、5シリーズ以上でなければ得られなかったものだ。じつにすばらしい。 それだけではなく、組み付けのソリッドさや装備の高級さ、テクノロジーの充実ぶりも感じさせてくれるクルマになっている。 低く座り、腕と足を伸ばしたドライビングポジションは、これまでと変わらない3シリーズのキモのひとつ。すっかり車内に根付いたような感覚を得られる。また、四肢を広げるスペースも大きくとられている。 メーターパネルはデジタルだが、われわれの嗜好からすればデザイン重視に過ぎる印象で、もっと読み取りやすくできるだろうと思わされる。とはいえ、速度と回転数の情報が不十分ということはない。必要とあれば、補助的にデジタル速度計やグラフィック表示の回転計を投影することもできる。 たしかに、インフォテインメント用ディスプレイとメーター画面、ヘッドアップディスプレイのすべてを希望通りの表示にするには、いろいろと試す手間がかかる。そのプロセスは、もっと簡単にできたはずだ。 それでも、大きなトラブルなく設定でき、一度済ませてしまえば、インフォテインメントのホーム画面はメニューにモジュラー性があるので、タッチ操作の回数が大幅に減らせる。 後席の居住スペースは、かなりゆったりしている。よほど背が高いのでもなければ、長距離でも快適に過ごせるはずだ。シートバックのフォールドも可能だ。 だが、荷室には燃料タンク位置を変更した弊害が出ている。リアアクスル上に10cmほどの段差があり、容量は375Lに減っているのだ。その分、床面をフラットにできる折りたたみ式フロアを装備し、使い勝手の向上が図られている。

走り ★★★★★★★★★☆

330eのハイブリッドパワートレインは、ちょっとばかり慣れを必要とする。そのキャラクターは多面的で、シンプルに使えるクルマが好みだというなら、複雑すぎると感じるだろう。 そしてもし、その複雑さが少しでもしっくりこないとしたら、ただただこのクルマのベストな状態を体験できずに終わってしまうだろう。しかし、330eの大次元的な性格を試してみようという心構えができていれば、さまざまな異なる点で心から納得できるはずだ。 シフトセレクターに並んだ小さなボタンの列は、ほかの3シリーズならコンフォート/スポーツ/エコ・プロという走行モードが表示されている。だが、330eではスポーツのみが共通で、ほかは異なる文字が記されている。 初期設定はハイブリッドモードで、バッテリーが充電されているうちは、まず電力で走り出し、そのあとでエンジンとモーターをミックスして使う。 エレクトリックモードを選ぶと、ACモーターでもっと長く走ることができる。混み合った市街地で、多少の余裕があるパフォーマンスをみせるが、80km/hを超えると不足を感じさせはじめる。 スポーツモードでは、当然ながらスポーティさが増す。さらに用意されているのが、スロットルペダルをキックダウンスイッチが入るまで踏み込まなくても、唯一293psをフルに使えるエクストラブーストモードだ。これらのモードでは、ホットハッチ並みに速いだけでなく、パートスロットルでもレスポンスがじつにいい。 常に待ち構えているようなレスポンスのよさがもっともハッキリしているのは、ギアボックスのマニュアルモードを使ったとき。自ら選んだギアで走り続けるか、それをやめてシフトダウンするか、トランスミッションが判断する負担を軽減してやった場合だ。 このギアボックスは、これまでテストしてきた多くのプラグインハイブリッドのそれに比べ、総じて素早くギアを選び、その段を維持するのを上手くこなす。しかし、より330eの走りを楽しみたいなら、自分でギアを選ぶのが最善策だ。 もっともスポーティな状態なら、追い越し加速のためのトルクには余裕が感じられ、5000rpmを超えてもかなり鋭く回る。古きよきシルキーシックスのような甘美さはないが、グイグイ回り伸びがある感覚はかなりのものだ。 ブレーキペダルのプログレッシブさとフィールは、いまだに多くのハイブリッドで見劣りする分野だが、これもおおむね良好だ。

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