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【詳細データテスト】 BMW 3シリーズ PHEVばなれしたハンドリング ランフラットタイヤが玉にキズ

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AUTOCAR JAPAN

はじめに

BMWが押しも押されもせぬ主力の小型セダンを現行世代へ刷新した2019年当時の予想では、英国での販売比率は4分の1程度をプラグインハイブリッドの330eが占めることになるとみられていた。 【写真】BMW 3シリーズとライバル (8枚) それもすっかり過去の話となった。その頃とは、あまりにも多くが変わってしまったのだ。英国のカンパニーカー税制におけるプラグインハイブリッドへの優遇は、ほんの1年前と比べても大幅に目減りしてしまった。 しかも、政府は内燃機関搭載車の販売禁止を、従来の2040年から2030年代半ばまで前倒しする方向で動いている。その対象には、ハイブリッドも含まれることになる。 そうした諸々の事情を踏まえると、330e以外のグレードはより厳しい状況に置かれているということになるわけで、英国での短中期的セールスの成否は今回のプラグインハイブリッドに負うところが大きくなるだろう。今回の結果は、歴代3シリーズのロードテストを振り返っても、もっとも重大な意味を持つものとなるかもしれない。

意匠と技術 ★★★★★★★★★☆

現行のG20世代で、330eは第2世代に入った。BMWのエンジニアたちは、プラグインハイブリッドシステムを既存モデルに組み込んだのではなく、設計当初から搭載を前提に開発された最初の3シリーズとしている。その差はさほど大きなものではないが、それでも重要な技術面の成果をいくつかもたらしている。 先代モデルと同じく、現行330eも184psの2.0Lガソリンターボをフロントに縦置きし、8速ATを介して後輪を駆動する。このエンジンとトランスミッションとの間に、交流同期モーターを挟み込むのも変わらない。エンジン/モーター/トランスミッションの接続には、電子制御クラッチを用いる。いわゆる1モーター2クラッチ式だ。 モーターは、最大113psの駆動力を発揮するが、これは先代比でだいたい25%の向上。単体での走行も可能で、その場合の最高速度は140km/hだ。エンジンも含めたシステムでの最高出力は293ps、最大トルクは42.9kg-mとされている。 大きく変わったのはボディ後方のレイアウトだ。先代のF30世代では、燃料タンクがリアシート下、7.6kWhのバッテリーとパワーインバーターがトランクの床下に置かれる、後付けハイブリッドにありがちな設計だった。 これを現行モデルでは全面的に見直し。12.0kWhに拡大した駆動用リチウムイオンバッテリーが後席下に置かれ、40Lのガソリンタンクはその背後、リアアクスルの真上に移設された。大きな重量物の配置が先代より改善され、ホイールベース内かそれに限りなく近い範囲に収められたのだ。 バッテリーの実用的な容量、つまりネット値は10.3kWhで、これは先代の5.4kWhからほぼ倍増。WLTCモードで36.8kmだったEV航続距離も、最大59.5kmへと延びた。 車両重量の公称値は1740kgで、ディーゼル+4WDの330d xドライブより80kg重い。それを支えるサスペンションは、フロントがストラット、リアがマルチリンクだ。

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