苦境が続く鎌田大地…英放送局は"同情"の一方で"補強必須"との見解も「1月では攻撃的MFが必要」
鎌田大地が所属するクリスタル・パレスは現在、1勝5分け6敗の勝ち点8の19位と、降格圏に沈んでいる。シーズン前半ながらも、すでにオリバー・グラスナー監督の更迭も囁かれるなど、チームを取り巻く状況は好転しないままだ。 【動画】鎌田大地が一発退場になった危険なタックルシーンを見る 11月9日に行われた、第11節フラム戦で一発レッドカードによる退場処分を受けた鎌田大地は、現在3試合の出場停止中であり、来月3日の14節イプスウィッチ戦までの適用となる。鎌田本人も期待を寄せられながら満足のいく結果が残せていない中での出場停止と、歯痒い日々を過ごしている。 苦境に喘ぐクラブ、そして鎌田に対し、現地メディアも今後の方向性について声を挙げている。英放送局『BBC』が11月27日、「カマダへの『忍耐』と1月に必要な補強とは?」と銘打ったトピックを配信した。 その中で、「クリスタル・パレスが殻を破るためにどうしても必要な選手がダイチ・カマダであることは疑いようがない」と日本人MFの重要性を強調しており、その上で「この日本代表選手はプレミアリーグに適応するのに明らかに苦労しており、その理由を正確に特定するのは難しい」と主張。 さらに、パレス加入以前より長くコンビを組んできた指揮官との関係にも触れており、「グラスナー監督はカマダの強みを認識しており、また、採用するシステムを熟知している選手として彼を獲得したが、今のところうまくいっていない」などと現状を評している。 また同メディアは、鎌田にはまだプレミアリーグや、クラブに対して適応のための時間が必要としながらも、「クリスタル・パレスの問題は、選手が馴染むのを待つ余裕がないことだ」と指摘。加えて、現在のチームには「創造性の欠如」が明らかであるとして、冬の移籍市場において「攻撃的ミッドフィルダーやサイドのオプションが必要だ」などと見通している。 トピックでは他にも、鎌田について「フルハム戦での厳しい退場処分が彼にさらに打撃を与えた。彼自身が誰よりも、これまで期待に応えられていない自身の状況を理解しているはずだ」と論じている。 出場停止解除まであと2試合を待たなければならない鎌田だが、今なお、寄せられている期待は小さくはない。今後、公式戦復帰を果たした時、どれだけチームに貢献できるか。まさに鎌田にとって真価が問われる冬となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]