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【映像】ジャカルタに繋ぐ鉄の道 205系

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アフロ

日没後、辺りが暗くなったころ、丸目の懐かしい車両が静かにやってきた。 205系だ。 JR東日本の京葉車両センターから機関車に引かれ京葉臨海鉄道の千葉貨物駅まで来る。 そこでトレーラーに積み込み千葉中央ふ頭まで陸送する計画だ。 205系は1985年から1991年まで製造されていた。 この車両は、山手線などで使用されたのち、武蔵野線として活躍していた。 日本国内での運用を終え、インドネシアのジャカルタに向かう。 車体、台車を分離せず、破損などのトラブルを回避するために独自のノウハウや治具が必要となる。 国内での輸送から輸出、ジャカルタでの運用のためのメンテナンスまで一手に行っている株式会社ジャグロトランスはこれらのノウハウを今まで培ってきた。 ラフタークレーン2機で重心やバランスを保ちながら慎重に吊り上げられ、トレーラーを滑り込ませる。 そして、一般道を使い安全に港まで届けるのだ。 205系ジャカルタ行きを積んだトレーラーは千葉中央ふ頭へと向かう。 ひときわ大きなトレーラーはゆっくりと先導車、後導車に挟まれ、一般道を慎重に走る。 沿道には鉄道ファンが待ち受け、この一大イベントを撮影している。 無事、千葉中央ふ頭に到着した。 このピストン輸送を何度も繰り返し、港に一旦プールする。 千葉貨物駅から陸送された車両は、港にプールされ、二機のラフタークレーンで再度トレーラーに積み込む。 そこから、すぐ近くに停泊しているクレーンを搭載した巨大な重量貨物船までピストン輸送する。 この作業を繰り返し行う。 ジャグロトランスの担当者は 「船内でのラッシング(固縛)等、船による輸送を想定していなかった車両を無事に現地まで届けることは容易ではないが、信頼性の高い日本の車両を現地に届け、人々の生活に欠かせないインフラとして活躍させることに大きな意味がある」と語る。 従来の鋼鉄製からステンレス製に代わり軽量化に成功した車両だが、約30トンのこの重量物は わずかなミスでも被害は甚大だ。積み込みの作業員にも緊張感が走る。 こうして、段取りよく積み込まれた205系は一路ジャカルタへと旅立ち、人々の生活と夢を乗せて走り続ける。 撮影:株式会社アフロ 取材協力 : 株式会社ジャグロトランス/千葉県千葉港湾事務所/京葉臨海鉄道株式会社