貧打の西武…苦境の中で台頭した“希望の星” 4番に抜擢された21歳、片鱗示した大砲候補
西川愛也は自己最多の104試合、ドラ6・村田怜音は初打席で安打
怪我に泣いたのは平沼翔太内野手だ。5月の月間打率は.306だったが、5月30日の中日戦で負傷交代。登録抹消となった。8月29日のロッテ戦で1軍復帰。4安打2打点で勝利に貢献するも、9月以降は60打数12安打、打率.200に終わった。シーズン通算では打率.265、得点圏打率は.375だった。 飛躍のシーズンを過ごしたのが、25歳の西川愛也外野手だ。自己最多の104試合に出場。打率は.227も71安打、6本塁打、31打点はキャリアハイだった。今季放った本塁打は全て7月以降。得点圏打率.347は100打席以上立った打者でチーム2位。センターの守備でもファンを魅了した。 長打力不足を補うため加入した新外国人のヘスス・アギラー内野手、フランチー・コルデロ外野手は好結果を残せず。長く主軸で活躍した山川穂高内野手(ソフトバンク)、森友哉捕手(オリックス)らの穴が埋まらなかった。 中村剛也内野手は5月25日のオリックス戦でNPB歴代10位の通算477本塁打をマーク。チームトップタイの7本塁打を放つも、右手関節炎により7月10日を最後に1軍出場がなかった。栗山巧外野手は、勝負強さを武器に代打で一定の結果を残した。 ドラフト6位ルーキー・村田怜音内野手は、5月11日の楽天戦でプロ初出場。初打席で初安打をマークすると、14日の日本ハム戦では初打点を記録した。しかし、翌日の試合で負傷。9月23日の2軍戦で実戦復帰し、そのままシーズンを終えた。 3年目の古賀悠斗捕手は、105試合に出場。外野手では岸潤一郎外野手が98試合、長谷川信哉外野手が72試合、蛭間拓哉外野手63試合に出場したが、定位置をつかむ選手は現れなかった。
「パ・リーグ インサイト」谷島弘紀