物価の優等生「納豆」100円の壁ピンチ? 企業努力も限界に…“海外人気”にメーカー狙い
鎌倉山納豆野呂食品 野呂剛弘会長 「香港と台湾で(輸出)。シンガポールも時々注文くる。特に香港では納豆よく売れている」 「日本の人口が減っているということは、納豆を食べる方の口の数も減る。今まだ(納豆を)食べていない国があれば、ものすごく売れるチャンスがある。ポジティブに自分の背中をたたいています」 納豆の魅力を、粘り強く海外に発信していこうと奮闘していました。
実は、世界で“納豆ブーム”が起きているといいます。日本からの納豆輸出量は、この6年で約2倍に急増しているのです。 ◇ そこで、日本滞在中の外国人に、東京・浅草で、納豆を食べてみたいか聞いてみました。
メキシコから来た人 「実はまだ試したことなくて、好きとは思えないし…多くの人が苦手なので試してみるのが怖い。ネバネバ食感が好きとは思えなくて」 納豆独特の“食感”が気になるといいます。一方で、スペインから来たという親子は… スペインから来た人 「納豆を食べてみたい。みんなくさいっていうけど、おいしいとも聞く。納豆とご飯を一緒に試したい」 この旅行中に納豆を試してみたいと話します。すでに挑戦した人からは… オーストラリアから来た人 「見た目も奇妙で混ぜると伸びて…けど思ったよりおいしかった!」
そして、アメリカ出身で、現在日本に住んでいるという女性は… 日本在住 アメリカ出身 「週に4回は食べます。納豆にはカラシが欠かせません」 すっかり納豆にハマってしまったそうです。 ◇ 実際に、都内の納豆専門店ではその影響が… 納豆BAR小金庵 蔵前店 峯田恵さん 「1年ぐらい前から少しずつ海外の方も来るなと。海外の方、日本語が分かる方ばかりではないので(英語表記の)新しいメニュー表を作って…」
オープン当初は、外国人観光客に対してジェスチャーで対応していましたが、想像以上の多さに急きょ英語表記のメニュー表を作ることになったといいます。 この店では、「わさび」の調味料がついた納豆が人気で、なかにはお土産用に数万円分まとめ買いしていく人もいるということです。 ◇ 納豆を襲う値上げの波。粘り強い人気で乗り切ることはできるのでしょうか。