日本ハム・田中正義 60試合登板&防御率1点台で「胴上げ投手」誓う
最後のマウンドは譲らない。日本ハム・田中正義投手(30)が15日、エスコンフィールドでのトークショーに参加した。ファンの前で来季の目標として「リーグ優勝&日本一」を宣言。新庄剛志監督(52)から斎藤友貴哉投手(29)とともに来季の“開幕抑え”に指名されている右腕は、キャリアハイの60試合に登板して、日本一達成の胴上げ投手となることを夢見た。 大勢のファンが見守る中、田中正はエスコンのグラウンドに設置された壇上に立った。来季への意気込みを問われると「リーグ優勝と日本一になることだけを考える」と堂々と宣言。2年間、守護神を務めてきた男は、その歓喜の輪の中心に立つつもりだ。 「日本一になれればそれでいいし、それに貢献できるように練習していく。結果、胴上げ投手になれたら、それは凄くいい景色になると思う」 11月30日のファン感謝祭では、新庄監督からこの日のトークショーにともに参加した斎藤とともに“開幕抑え”に指名された。斎藤には「親友だよね。親友だと思っている」と“ラブコール”を送られるなど、同学年で天然キャラの斎藤と軽妙な掛け合いでファンの笑いを誘った。一方で正守護神の座を争う相手でもあるが「監督に安心してマウンドに送ってもらえるように練習するしか選手はできない」と自らのパフォーマンス向上に集中していく。 今季は自己最多53試合に登板して20セーブ、防御率2・17で2年連続の20セーブも達成。それでも、現状に満足することはない。来季の個人目標は「60試合登板」「防御率1点台」を掲げ、さらに「試合数を投げて防御率が低かったら、(セーブも)勝手についてくる。優勝するなら30、40(セーブ)は超えていかないといけない」と言い切った。ソフトバンクから移籍して順調にキャリアを積んできた右腕は、エスコンの中心でナイン、ファンと最高の喜びを分かち合う未来を思い描く。(田中 健人)