ダックス125がアメリカに進出! 横長テールランプ&砲弾型ウインカーなど日本仕様との違いを比較
大ヒットモデルCT70をトリビュート
アメリカにおけるミニ・モト市場は一定の大きさがあり、グロム、スーパーカブ、トレイル125(CT125ハンターカブ)、ナビ、モンキーが導入されている。そして2024年9月25日、このミニ・モトラインナップに、長い間人気を保ち続けたCT70のデザインを継承しつつ、現代の技術が投入されたダックス125が加わることが発表された。 アメリ市場向けの新型ダックス125は、当然ではあるが基本的に日本で販売されているモデルがベース。コンパクトな車体を生み出すプレス製Tボーンフレームに、スーパーカブ由来の4ストローク空冷SOHC2バルブ124ccエンジンを搭載する。ミッションは自動遠心式クラッチ+4速ギアで、高性能なエンジンとの組み合わせで二人乗りでも55mph(約88km/h)での巡航が可能とされる。 足回りはフロントが31mm径の倒立タイプ、リアはツインショックで、ブレーキはフロント220mm、リア190mm径のローターを使用したABS付きのディスクブレーキが装着される。ブラックアウトされたホイールのサイズは12インチで、フロント120/70、リア130/70幅のファットタイヤを組み合わせる。
日本国内仕様とどこが違う?
日本仕様と異なる部分を見ていくと、まず最初にテールライトの形状の違いが目につく。国内仕様は丸型のLEDタイプを採用しているが、アメリカ仕様は六角形のLEDタイプとなっている。ウインカーの形状はよりシャープなデザインの砲弾型となり、アメリカでは装着が義務化されているサイドリフレクターがフロントフォークとリアフェンダーに取り付けられている。 フレームに入る車名のロゴは国内仕様は「DAX」のみとなるが、アメリカ仕様は「DAX」の下に「125」という排気量が入る。その代わりと言ってはなんだが、国内仕様では車体右側に入るダックスフントのキャラクターの下に「ST125」のロゴが入っているが、アメリカ仕様はキャラクターのみとなっている。メッキ仕上げの右サイドカバーは形状は同様だが、国内仕様には「125」のロゴが入るが、アメリカ仕様には入っていない。カラーはパールグリッタリングブルーとパールグレーの2色で、2024年10月から4199ドルで販売が開始される。 ダックス125は日本国内での原付二種人気もあり、好調な販売を続けている。新たに投入されるアメリカにおいても、1970年代から長く愛され続けたCT70のデザインを継承しつつ現代の交通事情に対応したこのダックス125は、ミニ・モト市場を活性化することは間違いないだろう。 ダックス125(2025・アメリカ仕様) ・全長×全幅×全高:69.3×30.0×40.1in. ・ホイールベース:47.2in. ・シート高:30.6in. ・車両重量:236lbs. ・エジンン:空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒123.9cc ・燃料タンク容量:1.0gal. ・変速機:4段リターン ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=120/70-12、R=130/70-12 ・価格:4199ドル
後藤秀之