ダックス125がアメリカに進出! 横長テールランプ&砲弾型ウインカーなど日本仕様との違いを比較
CT70、またはトレイル70としてアメリカで長く愛されたダックスホンダ。日本国内では2023年にダックス125として復活していたが、2025年モデルとしてアメリカ市場への投入が発表された。 【画像】ダックス(アメリカ仕様)をギャラリーで見る(27枚) 文/Webikeプラス 後藤秀之
レジャーバイクの先駆け「ダックスホンダ」
1959年にホンダのアメリカ現地法人となるアメリカ・ホンダ・モーターが設立され、スーパーカブC100は「ホンダ50」としてアメリカでの販売を開始した。1962年には年間4万台まで販売台数を伸ばすと、「YOU MEET THE NICEST PEOPLE ON A HONDA」というコピーで知られる「ナイセスト・ピープル・キャンペーン」によってスーパーカブは西海岸を中心にアメリカで大きな成功を収めることとなった。それがどれほどのものだったかは、ザ・ビーチボーイズが「リトル・ホンダ」というスーパーカブをテーマにした楽曲をリリースしたことに象徴される。さらに、スーパーカブのエンジンを使って1961年に登場した初代モンキーZ100もアメリカへと輸出され、「ミニ・モト」と呼ばれる小型レジャーバイクの市場を作り出す。 1969年、スーパーカブ系のエンジンを鋼板プレス製バックボーンフレームに搭載し、ファットなオフロードパターンタイヤを組み合わせたされたレジャーバイク「ダックスホンダ」が発売された。このレジャーバイクは1970年から1980年代にかけて大人気となり、ホンダからはノーティダックスやマイティダックスといった派生モデルが登場。スズキのバンバンやホッパー、ヤマハのフォーゲル、カワサキのKV75など各メーカーからもレジャーバイクが発売された。 ダックスホンダは国内向けにはST50とST70という2タイプが最初にラインナップされ、少し遅れてアップタイプのマフラーやフロントフェンダーを装備してオフロードテイストを強めたダックスホンダ ST50/ST70エクスポートがラインナップされた。オフロードテイストが好まれたアメリカ市場向けには、ST70エクスポートとほぼ同仕様のCT70が1969年から販売された。 国内向けのダックスホンダは各部の変更を受けつつ1981年まで製造が続けられ、12V化されてホンダダックスとして1995年から1999年まで販売された。対するCT70は現地生産に移行されており、2003年まで製造が続けられた。