“現代グループの嫁”リディア・コの金メダルに韓国では「何もかも手に入れた」 財閥の力で毎日届けた“弁当作戦”も
現代財閥チョン一族の御曹司と結婚
パリ五輪女子ゴルフでニュージーランド代表のリディア・コが金メダルを獲得した。韓国出身でもある彼女の偉業に同国メディアも注目している。 【写真】まさに華麗なる一族! これがリディア・コの現代グループ御曹司との壮麗な結婚式です
一般紙「朝鮮日報」は「五輪は銀、銅、金…リディア・コ 天才少女からパリの女王に」との見出しで「リディア・コはパリ五輪での金メダル獲得で、2016年リオ五輪で27歳10カ月でLPGA殿堂入りしたパク・インビを越えて、27歳3カ月の最年少で殿堂入りを果たした。五輪前はLPGA殿堂入りに1点足りなかったが、五輪の金メダル獲得で米ツアーで優勝したときと同じように1点が加算される規定により、殿堂入り条件の27点を獲得した。また、五輪3度の出場で金、銀、銅の3つの種類のメダルをすべて獲得した」と伝えた。 また、韓国ではゴルフとは別の話題も大きく取り上げられていた。 「“現代グループの嫁”リディア・コ、金・銀・銅メダルすべて獲得」(ニューシス) 「“現代グループ”チョン・テヨン、(息子の)嫁のリディア・コの金(メダル獲得)を支援…弁当の配達まで」(韓国経済) リディアは22年、現代カードのチョン・テヨン副会長の息子であるチョン・ジュン氏と結婚。そのためチョン副会長はパリ五輪に出場するリディアを自身のインスタグラムで写真を掲載するなどして全力で応援していた。 「韓国経済」は「チョン副会長は試合が始まってすぐ、インスタグラムに『五輪女子ゴルフ、私は韓国チームとニュージーランドチームを応援する』と投稿し、リディア・コの写真も一緒に掲載していた」と伝えている。また、金メダル獲得のあとには「家族の中の一人の人生で最も重要な試合をした」と投稿したという。
警備が固くて選手村には近づけず複雑な“作戦”を決行
また、大会期間にリディアには毎日、韓国料理のお弁当が届けられたという。チョン副会長が大会後の後日談としてこんなエピソードを自身のフェイスブックで明かしている。 「五輪では選手とは隔離されているので、コンディション調整のための食事が重要になる。リディア・コの韓食(韓国料理)好きは知られた話。金メダルを獲得した韓国のアーチェリー選手たちが食べていたお弁当を作って渡す予定だったが、警備が固くて選手村には近づけなかった。それで五輪メインスタジアムの(フランス人)関係者を通して手渡すという複雑な“作戦”が行われた」 実際、リディアも優勝後に「私の姉が手伝ってくれて、昨日はオジンオポックム(イカの甘辛炒め)、一昨日はプルコギなどの韓国料理を食べた。優勝の原動力になった」と語っていた。 韓国では五輪の金メダル獲得で、財閥グループに嫁いだリディアに対して「(人生の)何もかもを手に入れた」と表現していたが、五輪に関しては「今回が最後」と決断。 「今日の18ホールが私の人生で最も重要な18ホールになると思った。大会前は次の五輪がまたあるかもしれないと話したが、今回が私の最後の五輪ということを伝えておきたい」 それでも現役引退はまだ先。さらなるメジャー制覇=グランドスラム、ゴールデンスラムへの挑戦は続く。
キム・ミョンウ