第71回ベルリン映画祭コンペ作品発表 濱口竜介「偶然と想像」が入選 ダニエル・ブリュール監督作、セリーヌ・シアマ、ホン・サンスらも
第71回ベルリン国際映画祭が、コンペティション部門のノミネート作品を2月11日(現地時間)発表した。日本からは濱口竜介監督の「偶然と想像」が選ばれた。 同映画祭でワールドプレミアとなる「偶然と想像」は、偶然と想像をテーマにした「魔法(よりもっと不確か)」「扉は開けたままで」「もう一度」の短編3話からなる、濱口監督初のオムニバス。脚本もすべて濱口監督が手掛けた。「ハッピーアワー」等のプロデューサー高田聡とともに企画を立ち上げ、2019年夏から約1年半をかけて製作。日本での公開時期は現在未定。 そのほかの入選は、俳優として国際的に活躍するダニエル・ブリュールの初監督作、「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ、韓国のホン・サンス、レバノンを代表する夫婦の映画監督で現代美術の分野でも活躍するジョアナ・ハッジトマス&ハリール・ジョレイジュなど。また、マリア・スペス、マリア・シュラーダーと、ドイツの女性監督作が2作選ばれている。 なお、今年の同映画祭は新型コロナウイルスの影響で、3月1~5日、6月9~20日の2つの日程に分けてオンライン開催される。 ▽ラインナップは以下の通り 「Drift Away」(英題)フランス/グザビエ・ボーボワ 「Bad Luck Banging or Loony Porn」(英題)ルーマニア/ラドゥ・ジュード 「Ballad of a White Cow」(英題)イラン/Behtash Sanaeeha 「Fabian Going to the Dogs(英題)」ドイツ/ドミニク・グラフ 「Forest I See You Everywhere」(英題)ハンガリー/バネデク・フリーゴフ 「Mr Bachmann and His Class」(英題)ドイツ/マリア・スペス 「I'm Your Man」(英題)ドイツ/マリア・シュラーダー 「Introduction」(英題)韓国/ホン・サンス 「Memory Box」レバノン/ジョアナ・ハッジトマス&ハリール・ジョレイジュ 「Natural Light」(英題)ハンガリー/デーネシュ・ナギー 「Next Door」(英題)ドイツ/ダニエル・ブリュール 「Petite Maman」(原題)フランス/セリーヌ・シアマ 「A Cop Movie」(英題)メキシコ/アロンソ・ルイス・パラシオス 「What Do We See When We Look at the Sky?」(英題)ジョージア/Alexandre Koberidze 「偶然と想像」日本/濱口竜介