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【王者たちのデビュー戦】那須川天心15歳「格闘技界に革命を起こす」と宣言、58秒でKO勝利=14年7月

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イーファイト

 王者、強者たちのデビュー戦に焦点を当てるシリーズ。第3回目は、キックボクシングRISE世界フェザー級王者の那須川天心(21=TARGET/ Cygames)のプロデビュー戦を振り返ってみたい。 【フォト】那須川デビュー戦でハイキックが相手のテンプルに決まった瞬間  那須川天心は5歳から極真空手をはじめ、小学校5年で国際親善大会(松井館長)10歳男子-40kgの部で優勝、小学校6年時にキックボクシングに転向のため道場を移籍。  MAキックアマチュア大会優勝など、キックタイトルを総なめ。12年8月にはM-1のアマチュアムエタイ大会50kg級を制し、これまで制してきた40kg級、45kg級に続いて3階級制覇を達成した。  アマ戦績は105戦99勝(37KO)5敗1分 の戦績を残し、高校1年でこれまで出稽古でお世話になっていたTARGETに所属。今から約6年前、14年7月12日(土)にRISE 100(大田区総合体育館)の第1試合、バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rでプロデビューした。  しかし、アマチュアキックのパウンドフォーパウンドでもトップと言われた那須川になかなか相手がつかず難航。そして決まったのはRISEバンタム級7位の現役ランカーである24歳の有松 朝だった。  プロデビューに向け高校に入学したばかりの当時15歳の那須川にRISEのオフォシャル記者がインタビュー。RISEランカーの有松選手の対戦をよく受ける気になりましたね。と聞くと 「そうですね!ここで逃げていたら、この先が見えないんで、やってやろうと思いました。僕の強さを魅せますのでよろしくお願いします」と答える。  そして「やってきてることが違うので、絶対負けません。これからの格闘技界に革命を起こします」と強く言い切った。  革命宣言し上がったプロのリング。まず開始15秒で左ハイキックを蹴りそれを受けた有松に即、左ストレートでダウンを奪う。有松が立ち上がるとパンチを連打。そして左ハイキックを有松のテンプルに当て、わずか58秒でKO勝ち。試合直前のインタビューでは「左の蹴りでリズムをとり、左のストレートで決める」と話していたが、開始15秒のダウンはまさに計画通りで現在の那須川そのままだ。 ■現王者をKOし、16歳でRISE王者に。プロの厳しさも学び強くなる。  次戦もKOで飾り、3戦目の同年11月には打撃でヒットを重ねるもダウンは奪えず3-0の判定勝ち。九島亮(同級5位)は被弾するも粘りを見せた。 「九島選手は絶対に諦めなかった。プロの世界が甘くないことを教えられ自身が大きく変わることができた」と後に那須川は語っている。それから2連続KOを重ね、15年5月31日、RISEバンタム級タイトルマッチで王者・村越優汰に挑んだ。  2Rから何度もパンチが交錯するスリリングな展開が続き、村越が踏み込んだところに那須川のバックブローがヒット。村越がヒザ蹴りに行こうとしたところで那須川の左フックが直撃し、村越はダウンを喫する。  2R、まだ足元がおぼつかない村越のヒザ蹴りに、那須川はまたも左フックを合わせると、一気にパンチでラッシュを仕掛け、連打から逃れようとした村越に右フックが決まってダウンを奪い、続けてパンチで2度のダウンを奪った那須川がKO勝利。  16歳の王者誕生で大歓声に包まれる場内。那須川は男泣きし、「いろんな方々に力になっていただき、おかげでベルトを獲ることが出来ました。でも、ここからがスタートだと思っています。他にも強いチャンピオンがいるので、俺が全員ぶっ倒します。俺が格闘技界を変えたいと思います」と高らかに宣言。そして16歳らしく「一緒に頑張ってくれたお父さん、お母さん、ありがとうございました」と両親にお礼を述べた。  当時は天才と言われていた那須川だがしだいに”神童”と呼ばれるようになり、21歳となった現在も格闘技界を大いに盛り上げ続けている。  なお、現在、RISEオフィシャルチャンネルでは、那須川のプロデビューとなった有松戦や、「那須川天心デビューイヤーラストマッチの密着映像を公開」とし、2014年12月に行われた那須川天心デビューイヤー最後の試合となるキム・ジンミン戦の密着映像(舞台裏のアップシーンや試合映像)を公開している。

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