小島よしおが「毎日時間が足りなくて疲れてしまった」と悩む中3に伝えたい、心がいっぱいになったときの対処法とは?
ひとり親家庭で育ち、子どものころから家事もやっていた人は、習い事でテニスと水泳をやっていたんだけど、やっぱりいっぱいいっぱいになってしまったんだって。それで、習い事を水泳だけにしたら全国大会に出られたと話してくれた。 こころも頭も「やらなきゃ」がたまると、どんどんモヤモヤになって、どこから手をつけたらいいかわからなくなってしまう。やるべきことに優先順位をつけて、ときには何かをやめたり落としたりすることが大事なんだな、って、自分の体験といろんな人の話を聞いて思ったよ。 すごく忙しい後輩芸人は、やることが多いときは“あえて景色を見る”とか、“あえて脳を休ませる時間を作る”と言っていた。やらなきゃいけない内容は変わらないけど、それを実行するためのエンジンが変わるっていうのかな。30分でもいいから時間をつくって、脳をリフレッシュさせるのもいいのかもしれないね。 ■睡眠時間は削らないで! 人それぞれに合ったやり方があるはずだから、いろんな方法を試してみて、自分の時間の使い方を見直してみるのはどうだろう? 夏休みの宿題も、最初にやってしまうタイプ、毎日コツコツとやるタイプ、最後にまとめてやるタイプがいるように、物事の進め方にもタイプはわかれると思う。今のうちに自分のタイプを把握しておけば、将来働くようになってからもすごく役に立つと思うよ。 そしてひとつ注意してほしいのが、「時間を作る」というときに、睡眠時間を削るのは危険だということ。中学3年生は、こころもからだも大きく変化する時期だからね。「現代の中学生は6時間睡眠」っていう話を聞いたことがあるけど、かなり足りないみたい。日本人の睡眠時間の短さは深刻だから、そこはぜひ削らないでほしいな。睡眠時間は技能や学習能力を定着させるのにもすごく大切な時間だからね。 よしおは睡眠時間が短いのを改善しようと、できるだけ眠る時間をつくるようになった。それで気づいたのが、睡眠時間を削ってでもやっていたことって、全然実になっていなかったんだな、ってこと。睡眠時間を増やしたことでやる気のスイッチの入り方が変わった。もちろん起きている時間は減るけど、起きている時間の能率が上がったんだよね。