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【インターハイ中止】「本当に悔しい」「残念」 千葉県内選手、指導者落胆

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千葉日報オンライン

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今夏に開催される予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)は史上初の中止が決まった。「本当に悔しい」「とにかく残念」。決定から一夜明けた27日、千葉県内の選手や見守ってきた指導者からは落胆の声が漏れた。  「この状況なので予測していたが、最後の総体だったので本当に悔しい」。ボクシングのライト級で全国総体3連覇を目指した習志野の堤麗斗主将は、胸の内を率直に語った。  部活動はできず、現在は3歳上の兄で東洋大の寮から戻った駿斗と自宅の練習設備を使って汗を流す。シャドーボクシングなどで感覚を絶やさないようにしている。東京五輪代表候補の駿斗も同高出身で2、3年時に全国総体優勝。弟を気遣ってか大会中止の話には触れないという。  残る大舞台は10月の国体。堤主将は「立ち止まっている時間はない。次に向かって精進しています」と前を向く。  同校ボクシング部の関茂峰和監督は、26日に部員たちへ無料通信アプリLINE(ライン)で中止を知らせた。「残念。3年生たちには心のケアというか、うまく気持ちの切り替えをさせないといけない」と生徒の心情をおもんぱかった。  関茂監督は何らかの形で最上級生たちの大会ができないか、他校の教諭らと模索している。大学で競技を続ける予定の堤主将は「高校で競技をやめる人のためにも締めくくりの舞台があれば」と話した。  成田陸上競技部の中原浩一監督は「命のことを考えれば一番の決定だが、子どもたちのことを思うと言葉が出ない」と心境を語った。女子走り幅跳びで昨秋のU18日本選手権優勝の白土茶実や、昨夏のインターハイ女子1500メートルで日本人最上位の山崎りさらが3年生となり「男女で上位を狙える子が多かった。楽しみだった分、とにかく残念」と無念さをにじませた。  活動休止した2月下旬以降、生徒とは会えていない。「この状況で次のスタートは切れない。生徒と会えたら一人一人と向き合い、同じ目線で今後のことを考えていきたい」と思いやった。  バドミントン女子で昨年まで県高校総体11連覇中だった西武台千葉の高瀬秀雄監督は「生徒もわれわれも相当ショックを受けている」と肩を落とした。全国総体中止で突然、部活動引退を余儀なくされた選手もおり、「大学進学を目指し受験勉強に切り替えます」と電話をしてきた3年生もいたという。  日体大柏のレスリング部は、全国総体男子団体5連覇が懸かっていた。森下史崇顧問は「インターハイは一番の花形。そこに向けてモチベーションを持ってやっていこうと話をしていたが…」と残念がった。  全国から集まり寮で生活する選手たちは4月初旬から実家に帰り、各自で体を動かしている。ただ、組み合う練習ができなければ「レスリングの体力は落ちてしまう」と森下顧問。「子どもたちもこんなにレスリングをやらなかったことは今までないと思う。すぐに元通りになるというわけにはいかない」と、本格的な練習ができない影響を心配した。

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