復興願い来年1月音楽イベント 福島県郡山市・けんしん郡山文化センター
東日本大震災からの復興を願う音楽イベント「東北の夢プロジェクトin福島」は来年1月8日、福島県郡山市のけんしん郡山文化センターで開かれる。合唱の全国大会で活躍する市内の4中学校と郡山高による合唱団がステージに立つ。出演する中学生が26日、市公会堂で開かれた初の合同練習会に臨み、歌声を合わせた。 郡山一中と郡山七中の約60人が参加した。復興への祈りが込められた「夜明けから日暮れまで」をパート別と全体で練習した。郡山一中の小針智意子教諭(県合唱連盟副理事長)が「言葉を相手に伝えるように」「曲にどのような思いがあるか考えて」などと呼びかけた。 連盟県南支部は2019(令和元)年度、学校の垣根を越えた「合唱塾」を創設したが、コロナ禍で活動が途絶えた。感染収束が見通せず、各校の部活動の時間も限られている。 郡山七中合唱部長の岡部寿美さん(3年)は「中学に入って初めて他校と一緒に歌えた。楽しく有意義な時間だった」と笑顔を見せた。小針教諭は「音楽教育は難しい現状だが、合同練習を音楽の素晴らしさを広げるきっかけにしたい」と意欲を示した。
イベントは文化庁、日本フィルハーモニー交響楽団の主催。福島民報社、県教委の共催。郡山二中、行健中の生徒らも出演する。