ビフィズス菌+食物繊維の「BifiXヨーグルト」が伸長 牽引役は「プレーン砂糖不使用」 江崎グリコ
江崎グリコの「BifiXヨーグルト」(BifiX)は上期(1-6月)、「プレーン砂糖不使用」が牽引役となり増収を達成した。 20日、取材に応じた乳業マーケティング部の横山桃子氏は「プレーン砂糖不使用」の販売動向について「コロナ禍による健康意識の高まりで『BifiX』の中でも特に売上げを伸ばしている。購入層を調べると新しいお客様が増えて間口が広がり、『BifiX』の健康価値をしっかり認知していただいているようだ」と語る。 「BifiX」は、ビフィズス菌とビフィズス菌のエサとなる食物繊維のイヌリン入りのヨーグルトで“食物繊維でビフィズス菌は元気になる”を健康価値に掲げている。 今後はこの健康価値をさらに浸透させるべく、その前段階として“腸内年齢”をアピールしていく。 腸内年齢とは、おなかのバランスを整えるバランス調整菌と、おなかのバランスを乱す菌の比率から算出された指標で、同社は、おなかを動かし腸を刺激する運動や食物繊維の摂取、ビフィズス菌の補給で腸内年齢を若くすることを推奨している。 「腸内年齢は肌年齢のように市民権を得られていないとみている。まずは、いろいろな指標の1つに腸内年齢があり、これを若くするにはどのようにしたらよいのかと興味を持ってもらえるようにしたい」と述べる。 具体的には、綾瀬はるかさんを起用した「#綾瀬はるか腸になろう」の広告や販売促進を展開していく。 同社発酵乳カテゴリーの中で「BifiX」は中核に位置づけられる。「『BifiX』の割合は大変高く、『BifiX』の健康価値を会社としても重要視している」。 発酵乳カテゴリーは上期売上高は、「BifiX」が伸長する一方、「朝食りんごヨーグルト」などが振るわず前年同期比2.3%減の104億円となった。 「BifiX」は、1999年に発売された「朝食ヨーグルト」が前身で14年2月に誕生。「BifiX」に含まれるビフィズス菌BifiXは、同社が保有する約1万種類の菌株コレクションの中から選び抜かれた“生きて腸まで届き、おなかで増える”ビフィズス菌。 また、食物繊維のイヌリンは、腸内での発酵力に優れ、ほとんど腸内細菌に利用されることが分かっている。