キャリア女性ならではの悩み。「仕事も恋愛も順調だからこそ、結婚したくない」結婚20年のラブラブ知人夫婦の存在が、結婚の後押しに!?
両親は不仲で、結婚している友人たちは夫の悪口ばかり
Y奈さんが結婚に前向きになれない理由がもうひとつあります。それは、夫婦という関係にポジティブなイメージを持てないこと。Y奈さんは、もともと結婚に夢や憧れを抱いたことがありません。両親はどちらかというと不仲で、子どもの前ではケンカもしない代わりに事務連絡以外の会話もないという冷めきった夫婦です。「結婚して30年以上たてばそんなものかな」とY奈さんは思っていますが、両親を見ていると夫婦という関係を維持する虚しさを感じます。 両親だけではありません。会社にいる既婚者の先輩や同僚はパートナーへの不満をよく口にしているし、結婚している友人たちは、集まれば夫の悪口で盛り上がっています。小さい子どもがいる人にいたっては、不満をこぼす暇もないほど忙しくて大変そうです。時短勤務で仕事が終わらず、お昼休憩すらまともに取れずに席でお弁当をかっこんでいる同僚を見ていると、気の毒に思うと同時に「こんな生活はしたくない」と思ってしまいます。
結婚も出産も、望めばできるとは限らない
結婚に前向きになれずモヤモヤしているY奈さんですが、一方で「結婚しない」という決断もできずにいます。「生涯独身でいる未来は想像できないし、子どもを持たなかったことを将来後悔するような気もする」という迷いがあるからです。 そんなY奈さんが、私が不定期に開催している「パートナーシップ向上セミナー」を受講されました。この講座は、結婚相手や彼との関係をさらに良いものにすることが目的の、婚活している方に限らず、さまざまな女性たちが受けてくださっているものです。 Y奈さんから講座中に質問され、私はこうお伝えしました。 「Y奈さんは、ご自分がその気になれば今の彼と結婚できるし、望めば子どももできると思っていらっしゃいますが、そうとは限りませんよ」と。もしかしたら彼にほかに好きな人ができるかもしれませんし、結婚しても子どもを授からないことだって十分あり得ます。 そもそも「結婚したら、出産することを考えなければ」という考えは、Y奈さんの固定観念です。本来は、結婚も出産も仕事も、自分で自由に決めることができるはず。あらゆる可能性を考慮した上で、「自分が本当はどうしたいのか」を考えてみることをアドバイスしました。
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