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人気キャラ集結!ファン興奮のシリーズ集大成『ONE PIECE STAMPEDE』の隠された魅力<ザテレビジョンシネマ部>

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ザテレビジョン

国民的、いや世界的な人気を誇る漫画「ONE PIECE」。ひとつなぎの大秘宝=「ワンピース」を探す無法者たちの冒険を熱く描いた、前人未到の大ヒット作だ。1997年から週刊少年ジャンプで連載を開始し、コミックスは間もなく100巻に突入する見込み。TVアニメ版は、今年で放送21年目を迎える。原作の最新エピソード「ワノ国編」では「全伏線、回収開始。」をうたい、海賊王ゴールド・ロジャーの過去がついに明かされるなど、盛り上がりは最高潮に達している。 『ONE PIECE STAMPEDE』 ■ 一つの集大成といえる映画『ONE PIECE STAMPEDE』 そんな中、一つの集大成といえる作品が世に放たれた。TVアニメ放送20周年記念作である映画『ONE PIECE STAMPEDE(2019)』(6月20日(土)夜8:00、WOWOWシネマほか)だ。世界92の国と地域で公開され、全世界興収は100億円を突破。まさに、「世界中が観た」映画だが、驚くべきはその内容。原作でも実現していない“夢の共闘”、そしてまさかの“新事実”に触れる内容になっている。さらに、ファンならグッとくるせりふや演出、仕掛けがこれでもかと詰め込まれているのだ。 ■ 物語のあらすじは? まずは、簡単なあらすじを振り返ろう。海賊王が残した“ある宝”が眠るという島で開かれる海賊万博。お宝争奪戦に参戦するべく、喜び勇んでやって来たルフィ(声:田中真弓)ら麦わらの一味だったが、そこに海賊王の元クルー、バレット(声:磯部勉)が襲来。海賊、海軍、王下七武海、革命軍といった作中の全勢力が激突する、シリーズ史上最大規模の大激戦へともつれ込んでいく。 ■ 原作者・尾田栄一郎も「とうとうやっちゃったオールスター映画…!!」 とにかくスゴいのは、敵も味方も、これまでに登場してきた人気キャラクターが総集結すること。 ルフィの兄エースを奪還するための壮絶な戦いである原作の「頂上戦争編」をしのぐ豪華さで、ルフィのもう一人の兄サボ(声:古谷徹)、同盟を結んだロー(声:神谷浩史)、腐れ縁のバギー(声:千葉繁)、ルフィを愛する王下七武海のハンコック(声:三石琴乃)、「アラバスタ編」の宿敵クロコダイル(声:大友龍三郎)、「エニエス・ロビー編」で激闘を繰り広げた政府の暗殺機関CP9の元メンバーであるルッチ(声:関智一)、さらには海軍のスモーカー(声:大場真人)まで…。 監修を務めた原作者の尾田栄一郎をもってして「とうとうやっちゃったオールスター映画…!! ヤベェのできてます!!」と言わしめるほどの特大サービスぶりだ。しかも、ここに挙げた豪華メンバーの中から、バレットを倒すべく、共同戦線が組まれるから激アツ。まさに、「映画でしか観られない」バトルがそこにある。 ■ 「ONE PIECE」好きを燃えさせたしびれる展開 ルフィと、ガチャガチャの実を食べた“合体人間”であるバレットが覇王色の覇気をぶつけ合う異次元の戦闘、現時点でのルフィの最強形態であるギア4と、まだ謎の多い悪魔の実の到達点“覚醒”を披露したバレットの熱戦、畳み掛ける海軍のバスターコール…。これまでのシリーズで登場してきた要素がふんだんに盛り込まれ、ファンならこぶしを握り締めるであろう展開に。 また、「ONE PIECE」好きを燃えさせたのは、ルフィだけではない。ルフィの右腕のゾロ(声:中井和哉)と海軍本部大将の“藤虎”ことイッショウ(声:沢木郁也)の激突も、しびれる展開で、「こいつはせんべつでさぁ」というイッショウのせりふは、原作オマージュだ。さらに、エースの能力を手に入れたサボがスモーカーと戦うさなかに発する「俺とおまえの能力じゃ勝負はつかねぇよ」のせりふは、かつてスモーカーと手合わせしたエースをオーバーラップさせる。 そして、なんと言っても心熱くたぎらせ、感涙させるのはドラマ面。『ONE PIECE STAMPEDE』では、麦わらの一味のウソップ(声:山口勝平)が陰の主役としての役割を担っているのだ。 キャラクターの綿密な描写に定評のある「ONE PIECE」だが、中でもウソップの心理描写は別格。これまでの作品の流れに合わせた、しびれる展開が用意されている。旅の中で超人じみた戦闘力を手にしていく一味の中で、ウソップはずっと己の弱さを恥じていた。そんな彼はコンプレックスに耐えられなくなり、ルフィと大げんかの末に一味を脱退したことも。それでも、窮地に陥った仲間のために再び一味へと戻り旅を続けることになるのだが、『ONE PIECE STAMPEDE』では、ウソップの弱さと強さに再びフォーカスが当てられることになる。それは同時に、“一人で戦う”のではなく“仲間と戦う”ルフィの信念を象徴することにもつながっていく。 勇敢なる海の戦士へと成長を遂げつつも、バレットに瞬殺され、ルフィの前で「全然強さが足りねぇ…」と泣き崩れるウソップ。彼の無念を晴らすため、再び立ち上がるルフィ。「エニエス・ロビー編」で示された、“ルフィを誰よりも気遣い、奮い立たせるのはウソップ”という友情が、ここでもエモーショナルに描かれるのだ。 豪華メンバーとのタッグ・バトルがアクション面での“華”なら、ルフィとウソップの共闘は、ドラマ面での“真骨頂”。随所に心意気の詰まったこの映画、まさに“億越え”の実力だ。 ■ 文=SYO 東京学芸大学卒業後、編集者を経て映画ライターに。CINEMORE、FRIDAYデジタル、映画.com、DVD&動画配信でーたなどに寄稿。Twitter(@SyoCinema)フォロワーは2万人超。(ザテレビジョン)

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