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コロナで絶体絶命のブラジルに日本が学ぶべき「第2波防止」の心得

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ダイヤモンド・オンライン

● いつの間にかコロナ感染者数が 激増しているブラジルの惨状  国のトップが無策だと、ここまでコロナの被害は拡大するものなのでしょうか。いえ、日本のことではありません。ブラジルの話です。 【この記事の画像を見る】  もともと新型コロナは、冬の北半球で2月頃から流行し始めましたが、南半球の季節が秋に変わった4月あたりから南半球の国々でも勢力を広げ始め、5月に入ると感染爆発の様相を示してきました。  南半球で一番深刻な感染拡大が起きているのがブラジルです。直近で感染者は25万人を超え、アメリカ、ロシアに次ぐ世界第3位の新型コロナ感染国になってしまいました。そして、そうなってしまった最大の理由といわれているのが、ボルソナロ大統領です。  「ブラジルのトランプ」と呼ばれるボルソナロ大統領は、実際に米国のトランプ大統領のファンとして知られており、その政策はトランプ主義をさらに過激にしたようだと形容されています。  新型コロナ対応に関しては経済活動を優先させる方針で、それに反対して感染拡大を抑える政策を提言した保健相が、すでに2人辞任しています。しかも経済を優先させたわりには、感染拡大が投資家に嫌気され、ブラジル株と通貨のレアルはともに価値が暴落。とにかく、うまくいっていないのです。  あくまで対岸の火事、それも無策なトップが引き起こした人災というふうに見えますが、よくよく状況を分析してみると、ブラジルの姿からはこれから先、日本が経験するであろうアフターコロナ対策について学べることがあります。

● アフターコロナ対策で日本が ブラジルに学ぶべき3つのポイント  ブラジルから何を学べるのか、重要なことが3つあると思います。  (1)この先、経済かそれともコロナ感染防止かで、世論が真っ二つに割れてしまうこと  (2)日本が経験するであろうコロナの再流行時には、ブラジルの動向が参考になるということ  (3)コロナ感染が拡大してしまうと、何もかもうまくいかなくなるということ  順を追ってみていきましょう。  まず、ブラジルの世論がどう割れているかです。ボルソナロ大統領は「新型コロナは軽い風邪」と言い切り、「国民の70%が感染する。どうすることもできない」として、ロックダウンは無意味だと強調しています。そして、日々外出してはマスクなしで集会を開き、支持者と会食しています。  一方でブラジルの各州知事は、各々の権限でロックダウンを実施しています。そして、それらの知事と大統領が衝突しています。大統領はサンパウロのドリア州知事に対して、名指しで「1人の男がブラジル経済の将来を決めている。必死に戦わなければならない。戦争だ」と宣戦布告までしています。  そして興味深いことに、州知事、大統領双方の政策に対してそれぞれ支持者が声を上げ、国が真っ二つに割れているのです。大統領の支持率はダウンしたとはいえ39%と、国民の4割は大統領を熱狂的に支持しています。それに対して、大統領令で「スポーツジムと理髪店、美容院の営業を再開してもいい」と認定したところ、大半にあたる17の州知事はそれに従わない方針を表明するといった対立が起きています。  ブラジルでは、新型コロナ対策については州ごとの判断が優先されるという最高裁判断が出ているため、多くの州で社会隔離政策が始まっています。しかし、国と州で意見が対立している状況は深刻です。今は対岸の火事として眺めていますが、日本でもコロナの第2波がやってきたとき、必ずこのような政策の対立が起きるはずです。

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