キャッチボールをする高橋宏（撮影・森本幸一）

　中日高橋宏斗投手（22）が最優秀防御率のタイトル奪取に向けて29日の広島戦（マツダスタジアム）に登板する見込みとなった。「（タイトルは）意識していない。シーズン終わってみて、取れたらラッキーみたいな感覚なので」と話してきた右腕だが、シーズン規定投球回まであと2回1／3。最少失点で乗り切れば当確ランプが点灯するだけに、次回登板は規定投球回クリアを第一目標にマウンドに上がることになりそうだ。 【写真】チューブを使用しトレーニングをする高橋宏斗 　現在の防御率は1・28。2位の阪神才木（1・61）、3位巨人菅野（1・70）に大きな差をつけている。両投手が仮に12回を自責点0で抑えても1・50台までしか良化しないだけに、規定投球回クリアして、大量失点しない限り、初タイトルは確実な情勢だ。 　立浪和義監督（55）は「ピッチングコーチとも相談しながら、万全にやっていきたい」と話すなど、4年目右腕に限らず残り5試合でタイトル候補生には全面的にバックアップする方針だ。今回も体調なども考慮した上で、中10日と時間を空けて万全の状態で送り出すことになった。 　規定投球回をクリアした上で最多勝の可能性も残る展開となれば、10月のラストチャレンジも視野に入る。戦後初の規定投球回到達者の被本塁打「1本」という記録と並行し、注目の登板となりそうだ。