『今日好き。小夏編』3話ーーバックハグで距離を縮めたメンバーは? グループ分けで予想外の展開に
6月13日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。小夏編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。 【場面写真】3話ハイライト(全16枚) 次ページより、6月27日公開の第3話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。 <『小夏編』運命の分かれ道 グループ分けの命運は?> 「もう正直、視聴者にも断言しとくわ。ここで一緒にデートに行かなかった奴らは付き合わへん!」という井上裕介(NON STYLE)の一大宣言から始まった『小夏編』第3話。スタジオの“恋愛見届け人”、そして番組を長年にわたり見守り続けてきた“今日好きのパパ”である井上が先の言葉で強調した通り、今回のグループ別行動はとにかく重要なものだ。 なぜなら、この一回にはお互いの「価値観の問題」が絡んでくるから。前回の『皐月編』までのグループ分けは、ゲームに勝利した1~2名のみが希望通りの2ショットに。残りのメンバーは自動的に別行動に振り分けられてきたあたり、自分の行動に対する責任の割合も少なく感じられただろう。 だが、今回は3つの選択肢から自分が好きに選べるわけだ。全員に与えられたチャンスは平等。ここで意中の相手と好きなものが合致するのか。たとえ好みが違ったとて、相手の胸のうちを推測して自分から合致させにいけるのか。たしかに運試しの要素も含む他、この一回きりでお互いの相性のすべてが決まるわけではないが、こうした感覚の違いの問題は今後にカップルとして付き合う上でも重要になってくるのは間違いないだろう。 というわけで、気になる結果がこちら。“インスタ映えの絶景カフェでパンケーキ”に、こたろう(蓮池虎太郎)、おとは(たぐちおとは)の2名。“コアラのいるテーマパークで遊ぶ”に、はる(新井谷悠)、ゆうじろう(上野裕次郎)、まゆ(高畑麻優)、じゅり(三浦寿莉)の4名。“ジップラインが楽しめるアニメパークを満喫”に、ぜん(内田禅)、おおはる(大木遥翔)、ゆいな、りさ(坂本里紗)の4名がそれぞれ集まった。 この直前の2ショットで、ぜんとのカップル成立が望み薄と判明した後、ほとんど号泣したり、コアラの鳴き真似を披露したりと情緒不安定だったりさ。ぜんと同じグループを見事に引き当て「最高です」と有頂天に。「いた! よっしゃー!」と、珍しくテンションを上げていたおおはる、「もう先に言うとくわ。ゆいな、卒業おめでとう」と、井上から早くも勝機を確信されていたゆいなの『初虹編』ペアも、りさと同様に舞い上がっている。 一方、昨日に猛アプローチをしたにも関わらず、こたろうと別グループを選んでしまったじゅりはもうお顔が死んでしまっている。そんなこたろうと半日を過ごすことが決まったおとは。彼女も彼女で、ぜんと離れ離れになることがわかり、じゅりと同様の表情に。こたろうのポジションがなんとも居た堪れないが……彼が後にとある人物の恋路に大貢献を果たすとは、この時はまだ誰も知る由がなかった。 <ゆうじろう×じゅり、至近距離すぎる衝撃の2ショット> 上記のなかでも気になった2ショットが、ゆうじろう×じゅり。ゆうじろうはここで、自身が普段から身につけているというネックレスを渡すことで、じゅりへの想いの強さを示した。彼女の後ろから手を回し、ネックレスと着けてあげるというイベントだけでもドキドキなのに……そのままわずかに沈黙。 すると、じゅりが「なに?」と振り向いたところで、彼女の両肩に腕を預ける形でバックハグ。じゅりの髪にほっぺたがくっつくほどの至近距離だ。いくら正面から顔を合わせていないとはいえ、こんなに顔が近いのはダメなのでは! 「それやりたいだけやん!」と、“今日好きのパパ”による本日のツッコミもキレキレである。コアラを見ていた先ほどまでのゆうじろう×じゅりなんて、もはや残像のごとく記憶の彼方で霞んでしまった。 <こたろう、ぜん×おとはの恋を大躍進させるキューピットに?> そんなドキドキとは無縁に思えた、こたろう×おとはの”お友だちトーク”。ここで逆に新たな恋が芽生えるのも面白い展開だが、おおかた予想通りお互いのための“作戦会議”をする時間に。これまでの『今日好き』であれば、何事もなく2ショットが終わるはずだったのだが……。 こたろうがここで“とある裏話”を切り出す。その内容とは、ぜんがこの日の私服披露時、「ヤバい、おとはめっちゃかわいい!」と、おとはではなく隣に立っていたこたろうに向かってはしゃぎ、こたろうが「もうええって」と軽く呆れていたというもの。この話を聞いて、おとははもうニヤケにニヤケが止まらない。何といっても、自身の知らない場所での評価は、おおかた嘘のないその人の本心が出てくるものだ。それが褒め言葉であれば、喜びも何倍にだって膨らむだろう。 正直に言って、このアシストはめちゃくちゃデカい。おとはは完全に乙女の瞳で「ドキドキしてきた、早く会いたい」「ヤバい、決まりました」「そのエピソードはずるい」「会いた! めっちゃ」と、この後のぜんとの幸せな時間に期待を膨らませてばかりだった。そこからの「顔面かわいくしていこう」発言なんて、いま以上にかわいくなれる術があるのならば、僭越ながら全国の高校生にご教示いただきたいものである。こたろう、隠れて“仕事がデキる男”だ。こういうのです、本当に観たかった『今日好き』の胸キュンは……! 上記の通り、ぜん本人が観たら舞い上がるほかない“勝利確定ルート”が待っているだろう第4話。“果報は寝て待て”なんて言葉が似合う『今日好き』も珍しい。そんな感想を抱いた今週のオンエアだった。
一条皓太