愛子さま23歳へ 秋の園遊会は最高峰の京友禅 雅子さまと3つの「おそろい」リンクコーデ 堂々たる天皇家「菊紋」に凜とした美しさ
天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまは12月1日、23歳の誕生日を迎えた。今春から社会人となり、単独での地方公務も経験された愛子さま。11月に2度目の「秋の園遊会」に参加された愛子さまは、第一礼装となる三つ紋の本振袖で臨んだ。紅花で染めたような淡い色合いの着物は、愛子さまの優しい雰囲気によくお似合いだった。皇后雅子さまと同様に「最高峰の京友禅」で臨んだ愛子さまは、余裕のある姿で園遊会の招待者と交流し、そんな愛子さまを雅子さまも振り返ることはなかった。そんなおふたりは、和装の「リンクコーデ」という絆でつながっていたようだ。 【写真】美しく高貴!愛子さまと雅子さまの京友禅 3つの「おそろい」 * * * 愛子さまは、相手の目線に合わせてかがみ、あるときはすこしジェスチャーをつけながら、にっこりとほほ笑んでいた。 紅花で染めたような「一斤染(いっこんぞめ)」と呼ばれる、淡い色味に三つ紋の本振袖。未婚女性の第一礼装という格式の高い着物姿だ。 愛子さまの着物の袖には、天皇ご一家である内廷皇族が用いる「十六葉八重表菊」の菊紋を見ることができる。 京都市で京友禅の誂えを専門とし、著名人らの顧客も多い「京ごふく二十八」を営む原巨樹(はら・なおき)さんは、こう話す。 「いま、振袖に家紋を入れることは、ほとんどなくなりました。しかし、家紋を入れてしかるべき着物ということを思い出させてくれる、皇室の和装ならではのお姿です」 愛子さまの帯の正面に咲いた、皇室の菊を連想させる「菊」の意匠も、品格を添えた。 ■愛子さまと「おそろい」の帯 愛子さまが初めて参加した春の園遊会とは異なり、雅子さまが愛子さまに視線を送ることは、ほとんどなかった。それが「娘」への信頼と、おふたりの絆を感じさせる日だった。 実は、おふたりの和装には、いくつかの「おそろい」があり、そこには皇后と内親王の「リンクコーデ」の絆を見ることができた、原さんは指摘する。 まず、「おそろい」のひとつ目は、帯だ。 「おふたりとも締めていらっしゃるのは西陣織の帯で、舞楽菱(ぶがくびし)という共通のモチーフでそろえていらっしゃいます」