ナイス加齢!ドラマ「シッコウ!!」の情けない織田裕二から香る 和製ジャック・ニコルソンの予感
キタキタ、キターッ! ドラマ「シッコウ!! ~犬と私と執行官~」(テレビ朝日)の織田裕二がいい感じでヘタレである! 識者の方の記事や視聴者の方々のツイートの「織田裕二がカワイイ」というコメントを読んでは、わかる! わかるよ! とリビングを転げまわっている。しかも回を追うごとにキュートさは加速。猛暑なのに、彼のコテコテの百面相を求めてしまう。もはやzokkon! ドラマも終盤、遅いとはわかっちゃいるが止められない。記事を強制執行させていただきたい! 【画像】織田裕二といえばヒーローの印象が強いが…… ♪ドコドデッデ・ドコドデッデ・ドコドデッデデン……というユニークな響きのBGMに乗りながら、愚痴る! 腰を痛める! 足がつる! オッサン走りする! 美女によろめく! 泣く! 毎回様々なバージョンで、かなり情けない織田裕二を拝むことができる。背中を丸めて座る後ろ姿はオッサンの悲哀の見本のようで、フィギュア化したいほどである。 今おいくつでいらっしゃるのかと調べると、55歳。なんとも絶妙に年相応。 これまでの経験や苦労がちゃんと体や顔に表れ、脂ギッシュな中年オーラをしっかり身に着けた織田裕二には親近感しかない。もちろん「若いですね、昔と全然変わらない」も褒め言葉だが、「いい感じで年輪を刻んでますね、ナイス加齢!」と言いたくなる俳優も、素晴らしいではないか。 テレビドラマに戻って来てくれてありがとう、ララララサンバディトゥナイ!
「IQ246~華麗なる事件簿~」でグッと上がった好感度
驚くことに、主演以外のドラマ出演は30年ぶりというからビックリだ。確かに織田裕二といえばヒーローの印象しかない。一番に思い出すのが「踊る大捜査線」シリーズ(1997年~2012年)の青島刑事だろう。通信機を超カッコいい角度に傾け「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」と叫ぶシーンは伝説。……ではあるのだが、実は私は、「踊る大捜査線」の青島は今一つ好きではなかった。当時の私には、織田裕二の圧を受け止める余裕がなかったのだ。 彼への興味が湧いたきっかけは2016年のドラマ「IQ246~華麗なる事件簿~」である。しかも土屋太鳳ちゃん経由。同年10月の「オールスター感謝祭」に番宣のためマラソンに参加した彼女が、頑張り過ぎてゴール後立ち上がれなくなってしまったのだ。そのとき、サッとすばやく、しかもさりげなくフォローに走っていたのが織田裕二であった。 やだジェントル……! 私の中でグッと彼の好感度が上がり、イソイソと「IQ246~華麗なる事件簿~」を視聴。しかも天才だが浮いている法門寺沙羅駆役がとてもよかった。 書きながらもう一度観たくなってしまった。調べたら、U-NEXTとHuluで全話配信されているようだ。有料だが入るか……!