南極輸送用“新型空飛ぶハイエース”「古いマニュアルトラックと新型SUVくらい違う!」と絶賛 NZ空軍
ニュージランド軍ではC-130J-30初の南極任務
ニュージーランド国防省は2024年11月26日、南極点にあるアメリカのアムンゼン・スコット基地と、ハットポイント半島南端部にあるマクマード基地に、研究プログラム用物資を輸送するため、同国空軍のC-130J-30「スーパーハーキュリーズ」で氷上への離着陸を行ったと発表しました。 【氷の上に“着陸”してる】これが、南極に降りたC-130J-30です(写真) ニュージーランド空軍のC-130J-30が南極大陸に降り立つのは、今回が初とのことです。同機は、アメリカ製の大ベストセラー輸送機C-130「ハーキュリーズ」の新世代型として開発されたC-130Jの胴体を4.57m延長し、34.36mとしたストレッチモデルとなっています。 同機を南極まで操縦したのは、この任務に就いて7年で南極に11回飛行しているトリスタン・ニス大尉です。 ニス大尉はこれまで通常のC-130を操縦しており、初めて南極まで飛ばしたC-130J-30については「古いマニュアルトラックから、あらゆる設備が備わった新車のSUVに乗り込むようなものです。新しいエンジンのパワーと、より高度な電子システムにより、任務の準備がより迅速かつ簡単になるのは素晴らしいことです」と評しました。 ニュージーランド国防省によると、南極での夏季(南半球では今が夏)展開任務はニュージーランド軍にとって最も重要な任務のひとつで、1950年代以降、南極に数多くの人員を派遣してきたそうです。 夏季展開任務では、C-130が60年以上にわたりその任務を担ってきましたが、後任はC-130Jが務めるとのことです。
乗りものニュース編集部