債券は上昇、米長期金利低下や日銀買い入れオペ支え-超長期債に買い
(ブルームバーグ): 28日の債券相場は上昇。米国の長期金利が低下したほか、日本銀行の国債買い入れオペで現物債の需給が引き締まるとの観測が支援材料だ。前日に売られた超長期債に買いが入ったことも相場を押し上げている。
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、海外市場で債券が買われた流れや円高進行に加え、日銀の国債買い入れオペが中期から超長期のコアなゾーンに入ることが堅調な値動きの背景と見ていた。
日銀は午前10時10分の定例金融調節で、国債買い入れオペを通知した。対象は残存期間3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下、物価連動債で、いずれも買い入れ額を前回オペから据え置いた。
超長期債が堅調。新発20年債利回りは1.5bp、新発30年債利回りは0.5bp低下している。前日は40年国債入札が弱めの結果となり、債券相場を押し下げただけに、超長期債に買いが入り安心感が出ている。
三菱UFJアセットの小口氏は「きのうが需給面で一番悪かった。入札が終わり、月末に向けたインデックス買いも期待され、きのうが金利のピークになる可能性がある」と述べた。
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Hidenori Yamanaka