死んだサワガニ見て「リセットボタンはどこ?」と話す子どもに衝撃…教材は"生きた水中生物" 全国出張する「いきもの道場」で伝えたいこと
北陸放送
こどもたちに生き物への関心と命の大切さを知ってもらおうと、石川県野々市市の男性が水辺の生き物を集めた移動式水族館で「いきもの道場」を開いています。 【写真】地方から全国出張する❝教材❞たち 愛らしい表情の「ウーパールーパー」。 生きた化石と言われる「カブトガニ」。 珍しい水辺の生き物がいるのは、石川県野々市市「NPOみずラボ」の倉庫です。 代表の水越利勝(みずこしとしかつ)さん、水辺の生き物に魅せられてきました。 「神秘的というか奥が深いというか調べても調べてもまた調べることがある」 水越さんはおよそ25年、熱帯魚のリース業を営んでいますがコロナ禍が始まった 3年前から新事業を始めました。 それが・・・
「生き物とふれあいながら、生態について学ぶ」移動教室です。
水越さん「”いきもの道場”という名前でやってるんですけど、世の中にないものなので、いきもの道場ってなあに?とまずそこから説明しなければらないと。 それを理解してもらうのに時間がかかりますね今。」 野々市市のヴィテンSMCこども園。3年前から、「いきもの道場」の出張授業をうけています。
この日のテーマ「世界のカニ」。
年長児46人が参加します。 水越さん「12種類授業があってそれを順番にやるんですけど、今日はカニ。 海のカニもおれば川のカニもおる。という特徴をきょうは教えてあげようかなと」
水越さんが移動水族館を始めたのは、熱帯魚のリースで訪れていた幼稚園の園長先生から、こどもたちが 「カブトムシを生き返らせて」「サワガニのリセットボタンはどこ?」といっていると聞いたことがきっかけでした。
"リセットしたら生き返る、そんなゲームの世界に慣れた今の子どもたち"
生き物にふれることで命の大切さを感じてほしいと水越さんはいいます。 会場にはおよそ12種類のカニが用意されました。 ・「ミナミオカガニ(別名オオカガニ)」 =以下水越さん解説 =ハサミがすごくでかいんですけど性格はおとなしくてあまり挟まない。 東南アジアや沖縄のカニ。 ・「アカテガニ」 =これはそこらへんにいるカニ。(昔話の)さるかに合戦のモデルになった (物語の中で)柿をぶつけられたあのカニ。 ・「トラフカラッパ」 =足を全て甲羅の中に隠している珍しいカニ こどもたちはまず「サワガニ」を観察。 「初めて触る」「食べたいね。味噌汁にして食べたいね。」 など素直な感想を口にします。 そしてカニ授業の始まり始まり~