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今から80余年前に生み出された伝説のコンプリート・マシン「クロッカー」とは?

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バイクのニュース

ハーレーやインディアンを凌駕する高性能モデル

 メーカーの巨大な工場で大量生産される車両ではなく、あくまでも小規模な工房やショップ・レベルの設備から生み出される『コンプリート・マシン』たち……たとえばクルマの世界ならキャロル・シェルビーによって生み出された『ACコブラ』や日本の光岡自動車による車両、バイクの世界に目を向けるとイタリアのビモータやアメリカのタイタンモーターサイクル、スズキのGSX-Rをベースにしたヨシムラのボンネビルなど数多のマシンが浮かび上がるのですが、大メーカーに挑んだ『コンプリート・モーターサイクル』の元祖的な存在がここに紹介する『クロッカー』かもしれません。 【画像】伝説のマシン「クロッカー」を画像で見る(11枚)  1934年、もともとインディアン・モーターサイクルのディーラーを営んでいたアルバート・G・クロッカーという人物と、そのパートナーであるエンジニアのポール・ビグスビーは、『インディアン・スカウト』でレースに参戦する傍ら、まずイギリスのJAP製シングル・500ccを搭載したオリジナルのスピードウェイ・レーサー(ダートトラッカー)を製作。  メーカーとして産声をあげることになるのですが、同社はハーレーダビッドソン(以下ハーレー)が初のOHVモデルとして世に送り込んだ、ナックルヘッドをリリースした1936年に時を同じくして画期的なOHVツイン搭載車を開発しています。    もともとサイドバルブ(混合気の吸排気を司るバルブがシリンダー横に備えられた旧式のエンジン)だったインディアン・スカウトをベースにヘミヘッド(ドーム形状の燃焼室)を持つ1000ccのオリジナルのOHVツイン・エンジンを搭載し、ガソリンタンクもアルミの鋳物で製作。    まさに『夢のマシン』と呼べる仕様となっているのですが、性能面においてもベースであるインディアンはもとより、ハーレーのナックルも圧倒するもので市販の状態で55hp/3600rpmの出力を発揮し、最高速度は120マイル(193km/h)とのこと。ちなみにハーレーのナックルヘッド「EL」(1000ccモデル)が40hp/4800rpmということを考えても、クロッカーが如何に高性能であったのかが伝わるでしょう。

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