マリンワールド ラッコのマナ死ぬ 繁殖かなわず 福岡市東区
福岡市のマリンワールド海の中道で、繁殖が期待されていたメスのラッコが22日に死にました。 2012年、海の中道マリンワールドで生まれたラッコのマナ。 人工哺育で育てられた国内で3例目のラッコです。 毎年、誕生日には、来館者や飼育員からお祝いされ、その愛くるしい姿でマリンワールドの人気ものに。 ワシントン条約で国際取引が規制され動物園からラッコが激減する中、国内での繁殖はマナが最後で、赤ちゃんの誕生が期待されていました。 マリンワールドは、九州で唯一、ラッコをつがいで飼育していて、2021年に入って、マナに妊娠の兆候が見られていました。 しかし、先週からエサを食べなくなるなど体調が悪化。 22日に手術しましたが、その甲斐なく、死んだということです。 子宮破裂を起こしていました。 祝日ということもあり、23日もラッコを見ようと大勢の人が訪れていましたが、マナが死んだことを知って驚きの声が聞かれました。 ◆来館者 「先々週来てたので、(きょう)1匹しかいないのでびっくりした」 「きょうも楽しみにきたので、まさか亡くなっていると思わなくて、とても残念な気持ちになりました」 ◆マリンワールド海の中道 岩田知彦さん 「多くの方にラッコの魅力を伝えてくれて、本当に感謝しかないです」 大勢の人に愛されたマナをしのんで、マリンワールドは3月末まで献花台を設置しています。
テレビ西日本