株価動かすアメリカの「設備投資」を見通すとっておき指標
機械装置などの耐久財の受注動向に注目が集まる(写真:事故報告書 / PIXTA)
テレビでもおなじみ、第一生命経済研究所の首席エコノミスト、永濱利廣さんが「ニュースでよく見る経済統計」をわかりやすく解説するコラムです。(原則隔週配信)アメリカの耐久財受注とは、耐久財を製造販売する企業に対し、「出荷」「在庫」「新規受注」「受注残高」をアメリカの商務省が調査してまとめたものになります。毎月の値が翌月下旬に発表されるため速報性が高く、その1~2週後に公表される製造業新規受注の中でデータが修正されることになっています。 この中で最も注目されるのは「新規受注」となり、アメリカの設備投資動向を探る代表的指標です。 耐久財受注は、企業の「設備投資の先行指標」として知られているわけですが、設備投資は生産などに用いられる機械装置と工場やビルといった構築物に分けられます。耐久財受注はこのうち機械装置の先行指標となり、製造業部門における経済活動の動向を早めに察知することができます。
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永濱 利廣