兒玉遥「書き込みをする人は“通行人”」 ネット全盛時代にSNSと向き合う“マイルール”
挑戦してみたい役柄はスパイ、海賊、地面師
15歳でアイドルデビューを飾った兒玉も、今年9月で28歳になった。俳優の道を歩み始め、多くの経験を積んできたが、「何をもって自信というのか、難しいですよね(苦笑)」と、決して構えずに自然体を貫く。 「若い頃には分からなかったことが、年齢や人生経験を重ねて、前よりも見える世界が広がりました。その分、自分の中に引き出しとか経験値が増えるので、演じる際の“幅”が今の方が広い感覚があって、より楽しいです。過剰に自信を持つ必要はないと私は思っています。自信に満ちあふれている姿がすてきに見える方もいますけど、『自分の中でできている』いう感覚があれば、それでいいんじゃないかなって」 兒玉は自身の演技について「(私は)憑依型じゃない」と表現し、「カットがかかった瞬間に兒玉遥って感じ」と笑い飛ばす。 「今回のショートドラマでは、自信がない内気な新人役を演じました。いろんな性格のキャラクターが出てきて、何かしらで共感できる部分があると思いますし、パワーが湧いてくると思うので、ぜひたくさんの方に見てほしいです。まだまだ自分が演じたことがない役柄があると思います。例えば、アクション系、スパイ、海賊とか。地面師も流行っていて、ああいう詐欺師という職業は自由度が高いので楽しそう。リアリティーではできない、お芝居だからこそできるような役を体験してみたいです」 次はどんな顔を見せてくれるのか。俳優としての兒玉の成長は止まらない。 □兒玉遥(こだま・はるか)1996年9月19日、福岡県出身。2011年7月にアイドルグループ・HKT48の第1期生オーディションに合格し、シングル曲『控えめI love you!』『12秒』などでセンターポジションを務めた。2019年6月にグループを卒業し、エイベックス・アスナロ・カンパニーに所属。本格的な女優活動をスタートさせ、現在放送中のNHK連続テレビ小説『おむすび』では、警察官役で朝ドラデビューを飾った。ピラティスインストラクター、温泉ソムリエ、総合心理カウンセラーの資格を持つ。
小田智史