兒玉遥「書き込みをする人は“通行人”」 ネット全盛時代にSNSと向き合う“マイルール”
SNSに触れる上での“自分ルール”とは?
今回、兒玉はアシックスジャパンのショートドラマ『ワンチーム、ワンホーム』にも出演。歌舞伎俳優の中村獅童、俳優の砂川脩弥とともに、建設業を舞台に「人と人との繋がりが良い仕事(≒家づくり)に繋がる。」模様を表現した。アイドル卒業後は、グループでなくソロ活動となり、現場のたびに“人と人とのつながり”の力をより実感するという。 「ドラマ撮影、CM撮影はほぼ皆さん初対面の現場。その中でも、みんなが『いいドラマにしたい』『いい内容にしたい』という思いで気持ちがつながっている気がします。気持ちがつながっているだけでいい作品が作れたり、スポーツだったらいい試合ができる。つながることで、1人のときよりも大きな力を発揮することができるので、そういう温かさや楽しさを今回もすごく感じました」 共演した24歳年上の中村、2歳年上の砂川にはどのような印象を抱いたのか。 「撮影の前日から動画を撮っていた砂川さんは、ずっと笑っていて、笑顔が印象的な方。私も基本へらへらしているので(笑)、和やかで明るい現場にしてくださったと思います。獅童さんは私が小さい頃からずっと見ていた“大俳優”さんというイメージ。そんな方と共演できて光栄でした。獅童さんは私のお父さんと同い年なんです。年齢を知った瞬間に、『お父さんと同い年か』と思って、同じ俳優業の大先輩ではあるんですけど、いい意味でお父さんと思っていました(笑)。『お父さんに甘えさせてもらおう』『先輩よりも私はできなくて当たり前』の心構えというか、私なりに一生懸命頑張ろうと思いました。少しイジってみたり、現場で声を出して盛り上げてくださいました」 兒玉はアイドル時代、人と比べられることで自分を追い詰めてしまい、「そううつ病」と診断された過去がある。そこから7年が経過し、総合心理カウンセラーの資格を持つ立場から見た、SNS全盛時代の今はどのように映っているのか。兒玉は、「正直、傷付いてしまう人は、SNSを見ない方がいいと思います」と、自身の経験を基に語る。 「SNSは見ている人も、発信する人もメンタルケアが大切で、モラルを知ることが大事だと思っています。私は若いときからSNSを使い、たくさん触れてきたので鍛えられています、芸能人・一般人に関係なく有名になったりできますし、急にSNSでたくさんの人に見られて言葉を受け取ると、免疫が付いていないから落ち込んでしまったり、難しい状況に陥ってしまいます。書き込みする人は傷つけることは書いてはダメだと思いますが、受け取る側も意見を聞くことは大事だけど、自分の考え方を変える必要はないというか。(解決策は)慣れしかないですね(苦笑)」 兒玉自身、SNSと向き合うにあたっては“自分ルール”があると明かす。 「最近、自分の中でしっくりきているのは、SNSで書き込みをする人は“通行人”という感覚です(笑)。私は道端の木とか花で、『きれい』『好みじゃない』とか感想を言っているだけ。感想の内容は様々ですけど、私たちは気づいてもらえない方が悲しいので、まずは気づいてくれてありがとうの気持ちです。その上で、応援してくれている人はいるんだとちゃんと理解して、『感想を言っている人がいる』くらいでいないと心が持たない。『人対人』と思って向き合っちゃうと、感覚のずれがあるので、『あっ、そう』と流すくらいがいいと思います」