電話口でお金の話は詐欺! 特殊詐欺被害が過去最悪 若い人もターゲットに/奈良
県内で、ことし特殊詐欺の被害が急増しています。11月末までですでに件数被害額ともこれまで過去最悪だった年を上回ったことがわかりました。 県警によりますと、今年に入って11月末までに県内で確認された特殊詐欺の件数は244件で、これまでで最も多かった2008年の、年間235件をすでに超えていることがわかりました。特に被害額が大幅に増えており過去最多だった去年1年間の被害額の2倍以上となる約12億円となっています。際立って増えているのが親族や警察官などを騙る「オレオレ詐欺」で、65件、被害額8億円以上とことし被害が拡大した主な要因となりました。近年は警察官などを名乗り、犯罪の疑いを晴らすためなどと言ってお金をだまし取るなど手口が多様化しているといいます。また被害者のうち、65歳未満が約半数を占めるなど、比較的若い世代もターゲットになっているといいます。県警は「危機的状況」としたうえで「どんな人でも被害にあう可能性がある。電話口でお金の話が出たら詐欺を疑ってほしい」と改めて呼びかけています。