Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

町の魅力、移住ガイド本に 作成きっかけに「こまち」へ 【ながらこまち通信 前略、千葉のど真ん中より】

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
千葉日報オンライン

 この春から社会人になる塩谷桃加といいます。千葉大学在学中の2019年春に長柄町の魅力を町内外に向けて紹介する「ながらこまち」に就任して以来、長柄町の人や出来事を取材して町の広報誌での連載やブログ、SNSを使っての情報発信などをしてきました。  そもそも私が長柄町に通うようになったのは、18年の秋のこと。千葉大学で地域の活性化を学ぶ「コミュニティ再生ケア学」の履修がきっかけで、長柄町で活動する先生に移住ガイドブックの作成を頼まれたのが始まりです。ガイドブック作成を始める時点では、まだ長柄町がどこにあるのかも知りませんでした。初めて訪れたこの町の第一印象は、「本当に何もない町」。県外出身の私にとっては「千葉県=東京が近いから都会」というイメージがあったのですが、まるで違います。でも、趣深い古民家や鄙(ひな)びた寺社が残るどこか懐かしい風景に心引かれました。  この町での最初のミッション、移住ガイドブック作成にはかなり力を入れました。他市町村のガイドブックを読み比べたり、移住セミナーに行ったりして、本当に必要な情報を精査しました。ただ、自身が田舎出身ということもあり、その時点では「田舎への移住なんて都会の人の一方的な憧れ」だという偏見を持っていました。  実際にガイドブックを作るにあたって、長柄町に移住してきた5組の方にインタビューしました。年齢も家族構成も違います。話を聞くにつれて、長柄町への移住がその人にとっての最善の選択であったこと、長柄町が新しい挑戦の場所として最適であったことが見えてきました。明確なビジョンを持ち移住したことで理想をかなえているということは誰にも共通しており、私の中での「移住」のイメージも変わりました。  しかし、ガイドブックを作り終えて残ったのは、「結局、長柄町の何が分かったのだろう?」という疑問でした。確かに移住してきた方のお話はたくさん聞いてきたけれど、この町にはこの人たちが来る前からずっと変わらず残り続けているものもたくさんある。私が最初に魅力的だと感じたものには触れることができていなかったのです。  約半年間通い続けたのに、長柄町のことを「何もない町」としか言えないのは悔しい、この町のことをもっと知りたい。そんな思いから「ながらこまちプロジェクト」を立ち上げることになりました。

 人口減少に悩む自治体の多くは移住者誘致による地域活性化に取り組んでいる。長柄町は千葉大学と提携し、若い力を借りて魅力を発信。町を訪れる中で、長柄に魅せられ、自ら手を挙げて「こまち」に就任した女子大生が、約1年半の活動を振り返った。 ◇塩谷桃加(しおや・ももか)さん 1997(平成9)年10月18日生まれ。北海道勇払郡安平町出身。北海道苫小牧東高校を卒業後、2016年に千葉大学文学部に入学。この春から社会人。父、母、妹の4人家族。好きな食べ物は千葉県に来て初めて食べたゆで落花生。旅行に行くなら一人旅派。

【関連記事】