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松山の古民家「クマネズミ銀杏喰い荒し事件」に駆除プロ男出動

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幻冬舎ゴールドオンライン

「駆除すべき対象としてしか見ていなかった生き物に対して、ネズミさんたちと呼びたくなるほどに親しみを感じている」「解き明かして得たネズミさんたちの習性が、今後のドブネズミ駆除に役立つのであれば、私にとってこれ以上喜ばしいことはない」――ネズミ捕獲のプロ・山﨑收一氏は書籍 『捕獲具開発と驚くべきネズミの習性』(幻冬舎MC) で、そう語っています。

クマネズミがどうやら銀杏を食べているようで…?

【捕獲例】クマネズミの場合~古民家のケース ドブネズミ捕獲後の2010年1月22日から、四国松山にある線路わきの古民家でクマネズミを捕獲することになった。 家のリフォームに合わせて捕獲試験を行っても良いとの事である。調査段階で敷地内にとても面白い物を見つけた。 敷地北西角に大きなイチョウの木があり、2mほどの高さにある木の股の部分に皮をむいた銀杏(ぎんなん)が沢山落ちている[写真1]。手にしてよく見ると、尖った方からかじられ、5~6mmの丸い穴が空いていて中の実が食べられていた。 通常、1月になると、落ちた実の表面は乾燥してしわだらけになった種皮に覆われているのだが、店で売られているもののようにきれいに皮が剥かれ、中の実が食べられている。実に不思議な光景だった。 初めは、どんな生物の仕業なのか見当がつかなかったが、リフォーム業者の話では、和室の天井をめくった時に、驚くほど沢山の銀杏の殻があったそうである。そのことからクマネズミが天井裏に持ち込んで食べたことがわかった。 どの時期に持ち込んだのか、落ちてすぐの実は臭くてたまらない種皮に覆われているはずである。この種皮の汁に触ると、人によってはかぶれたりする。クマネズミにいろんな段階のイチョウの実を与えてみて、どのように食べるのかを見てみたくなった。 案外、臭い汁気たっぷりの種皮の部分がお気に入りかもしれないし、あるいは、乾いてしわしわの種皮が美味なので乾くまで待つのかもしれない。乾くまで待てない個体は食後に口元がかぶれたりするのだろうか? そして、不思議なことに、小さい穴を開けるだけで中の実をきれいに食べている。その方法が思いつかない。固い殻を齧るのが得意なら、殻を完全に取ってから食べればいいのに、5~6mmの穴で事足りている。 口に隠れてわからないが、2本の前歯が案外長くて、器用に中の実を食べるのかもしれない。想像するだけで楽しくなる。 ほとんどの野ネズミは落ちた木の実を食べる。クマネズミも落ちた物だけを食べると思っていたがそうではなかった。幹周り2m以上の大きいイチョウの木を垂直に登って餌を探していることが確認されたのだ。 ドブネズミには到底真似ができない芸当である。 家ネズミとして人と共存することが多いクマネズミとドブネズミの2種は見た目がよく似ていて混同されることが多い。しかし、このように生活様式が大きく違っている。

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