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一生に一度は乗ってみたい! ポルシェ「911」の中古車相場は?

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マイナビニュース

「世界を代表するスポーツカーのひとつ」と断言できる、ドイツのポルシェ「911」。多少なりとも車に興味がある人であれば、一度ならずとも「ぜひ所有してみたい……」と思ったことがあるかもしれません。もちろんその新車はかなり高額なわけですが、「中古車」であれば、実は意外と手頃だったりするものなのでしょうか? リアルな中古車事情に詳しい伊達軍曹さんに聞いてみました。 【写真】この初代「911」はプレミアが付いているので、さすがに無理か… 筆者のようなド庶民でも中古車なら手が届く! 男なら、いや今の時代は男女を問わず、車というものに興味があるホモ・サピエンスであれば、「一生に一度は乗ってみたい、いや所有したい!」と考えるであろう、ポルシェという車。そのなかでも「911」は、多くのホモ・サピエンスにとっての憧れである。 そんなポルシェ911はご存じのとおり、かなり高価なスポーツカーである。新車で買うとなると、いちばん安いやつでも1,398万円。この1,398万円というのはあくまで車両本体価格でしかないため、ここにオプション装備やら諸費用やらを足していった総額がいくらになるのか、筆者のごとき庶民には想像すらつかない。 「でも、中古車なら買えるんじゃないか?」 そのように考える庶民各位は多いであろう。 結論から申し上げると、ごく普通の庶民各位でも、中古車であればポルシェ911はごく普通に買える。価格で言うと、さほど高くはない国産SUVの新車を買うのと似たような予算感で、ポルシェ911の中古車は買えるのだ。 ただ、これには「ごく一部の世代に限るけどね」という条件が付く。 新しい世代はもちろん、「古いやつ」も実はかなり高額 ならば、果たしてどの世代のポルシェ911であれば、筆者を含む庶民階級でもその購入をリアルに検討することができるのか? 以下、ざっくりかつ詳細に検討してみよう。 ポルシェ911という車は1964年にドイツで発表され、以来今日まで、都合7回のモデルチェンジを受けながら新車の販売が続けられている。 そして、先ほど軽く申し上げたとおり、最新世代のそれ(2018年に登場した992型)は普通に考えて難しい。なにせ、いちばん安いやつでも1,398万円である。少なくとも筆者の場合でいえば、富くじの1等賞に当たるか、名も知らぬブラジルの伯父さんから莫大な遺産が転がり込まない限り、まず無理である。 「新しいやつが無理でも、古いやつならなんとかなるんじゃないか?」 素人各位はそう考えるかもしれないが、ハッキリ言って「わかってないな……」としか言いようがない。 古い世代のポルシェ911は、今や「人気のクラシックカー」みたいな存在になっているため、下手をすればピカピカの新車よりも高いのだ。具体的には、初代の901型(1964年~)がざっくり1,500万円ぐらいであり、その次の930型(1974年~)は、状態のいい中古車が800万円とか1,000万円とかである。 さらに、その次の964型(1989年~)と993型(1993年~)は今、「ちょうどいい感じのネオクラシック」として世界中で人気が沸騰しているため、これまた800万~1,000万円とか、下手をすれば1,200万円超のプライスタグが付く。 狙い目はズバリ3世代前の996型! 「う~む……ならば『中途半端に古い世代』を選べばいいんじゃない?」 気持ちはわかるが、これもまた少々難しい。 なぜならば中途半端に古い世代、すなわち1世代前の991型(2011年~)あたりは、筆者のようなド庶民ではなく、比較的裕福な人々にとっての「ちょうどいいユーズドカー」として人気が高いため、さほど安くは買えないのだ。具体的には、2014年式ぐらいの「カレラPDK」というグレードで800万円ぐらい、つまり、中古の軽自動車8台分ぐらいの予算を要するのである。 「そんな……それでは夢も希望もないじゃないか!」 以上の話を聞き、そのように悲嘆にくれる各位もいらっしゃるかもしれないが、悲しむのはまだ早い。超ピンポイントで、わたくしども庶民でも手が届く中古のポルシェ911は確実に存在している。 それは、1997年から2002年まで製造販売された、最新モデルから数えて3世代前にあたる「996型」というポルシェ911だ。 これであれば、だいたい200万円から350万円ぐらいのゾーン、つまり、冒頭付近で申し上げたとおりの「さほど高くはない国産SUVの新車を買うのと似たような予算感」で、まずまず悪くない中古車が普通に探せるのだ。 ぶっちゃけ人気薄? 996型は「買う価値あり」なのか しかし、この世の事象は必ず「光あるところに影がある」であり、「世の中、うまい話は絶対にありません。その電話も何かの詐欺かもしれませんよ?」と、警察署の各位もポスターなどを通じて言っている。 であるならば当然、この996型というポルシェ911が他の世代と比べれば安価であることにも「理由」がある。簡単に言ってしまえば「不人気」なのだ。 今ひとつ人気薄ゆえに欲しがる人の絶対数が少なく、その割にはまあまあの数が市場で流通しているため、必然的に安値となっているのである。 で、なぜ996型が人気薄なのかといえば、 運転していてあまり面白くないから よくぶっ壊れる(と言われている)から という、2つの大きな理由がある。 「なんと! そんなモノを堂々と勧めるんじゃねえよ!」 そんな罵声も各地から聞こえてきそうだが、筆者は「必ずしもそうではない」と思っている。 つまり、世間的に人気薄であることは承知しているが、それでも996型は『乗ってみる価値はあるポルシェ911だ』と、確信しているのだ。 またもや長い原稿になってしまった。それゆえ、「なぜ996型ポルシェ911が(ある意味)おすすめなのか?」という理由についてはまた次回、詳細にお伝えしたい。 伊達軍曹(だてぐんそう) 1967年東京都出身。外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、大手自動車メディア多数に記事を寄稿している。中古車選びの流派「伊達心眼流」の創始者(自称)。

伊達軍曹

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