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「ムダ遣いばかりしやがって!」

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日経ビジネス

 みなさまごきげんよう。  フェルディナント・ヤマグチでございます。  今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。 【関連画像】初代ホンダ オデッセイ(写真:ホンダ 以下同)。そのほか、ヤマハ・セローやホンダのクルマの写真など、こちらから日経ビジネス電子版へどうぞ。  またまた楽しい林道ツーリングに出掛けてまいりました。  今回は桐島ローランド氏の素敵な山荘をベースキャンプにしてのロングトリップ。  「ベッドとか一切ないから、寝袋を持ってきてくださいね」とのお言葉に、急遽倉庫から40数年前の沢登り少年時代のシュラフを引っ張り出し、バイクに括り付けての遠出と相成りました。このシュラフを担いで、丹沢の沢を片端から遡上したものです。撃墜された米軍戦闘機の残骸が転がっている沢がありましたが、あれは何という沢だったのだろう。  一緒に登っていた相方の内藤直也くんは、後にフリークライミング界の大御所になって、(超高収益企業のトップ営業マンで、史上最年少で社長賞まで取ったのに)サッサと会社を辞めてクライミングジムを経営しております。最近会ってないなぁ。元気にしているのでしょうか。  夜中まで楽しく語り合い、贅沢なひとときを過ごしました。  同じ敷地内には大きな撮影用のスタジオがこれまたポツンと建っています。  創作意欲がかき立てられます。ここにカンヅメになれば、冗談ヌキで週2ペースの連載ができるかもしれません。  今回走った道は、コブシ大の石がゴロゴロと転がる非常に走りにくい路面でした。こういう路面の道をベアリングロードと言うのだそうです。なるほど。今日一日で、コーナリング技術が格段に向上した気がします。  今回も楽しゅうございました……と言いたいところですが、悲しい出来事もありました。  それは明日お話しましょう。そう。明日も「走りながら考える」は掲載されるのです。  お楽しみに!!  ということで本編へとまいりましょう。  本田技術研究所・三部敏宏社長のロングインタビュー続編であります。

 四輪だけを見ても、「軽自動車からF1まで」と実に守備範囲の広いホンダのマシン群。  F1と軽自動車という両極端の開発に携わり、今は再びF1のパワーユニット開発の最前線で指揮を執られる闘将・浅木泰昭氏。F1の現場で幾度となくお話を伺い、昨年は講演会で対談もさせていただいた。  10年ほど前、初代N-BOXの発売時に開発主査としてインタビューしているのだが、今回三部社長から伺った、ミライース登場による「顔面蒼白話」は、当時浅木さんの口からついぞ伺うことができなかった。やはり自分では言いにくいことなのだろうか。  今回は、そんな裏話のさらにウラ話から始めよう(裏のウラはオモテじゃないか、というツッコミはやめてくださいww)。 三部敏宏さん(以下、三):ともかく肝の据わった浅木が真っ青になるくらい、N-BOXの発売直前に売り出されたダイハツのクルマ(ミライース)には燃費で大きく差を付けられていた。ウチとしても、商品として絶対的な自信はありましたが、いかんせん肝心の燃費が負けている。やっぱりそれではマズイので、取りあえず発売しておいて、1年後くらいには何とかして(燃費の部分を)ひっくり返そうか……なんて話をしていたんです。でもそのままでも売れちゃったものだから(笑)。 フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):もう燃費はこのままでいいやと(笑)。 三:そう。もうこのままでいいじゃんと(笑)。そのとき初めて分かったわけですよ。お客様が求めているのは燃費だけじゃないんだと。商品がよければちゃんと売れるんだと。 F:しかもN-BOXは他社製品と比較すると、ずいぶん高かったですよね。 三:ええ、高かったです。何しろ軽自動車で200万円ですからね。他社と比べて、もう何十万円も高い。それでも売れた。日本で一番売れた。そこからですよ、肩の力が抜けて開発できるようになったのは。もちろん技術で負けるのはダメですよ。それは絶対にダメ。だけど意味のない数字、お客様から評価されない、小競り合いみたいな燃費競争を勝ち取っても、何の意味もないわけで。例えば燃費をよくするために、タイヤの空気圧を高めに設定したりしてね。タイヤをパンパンにすれば、それだけ燃費はよくなるから。 F:それはまぁどこの自動車メーカーでもやっていることで……。 三:ええ。でもウチは途中でやめました。だってそんなゴツゴツした乗り心地のクルマなんて、お客様を乗せられないもの。だから「もうこんな無意味な競争はやめようぜ」と。 F:空気圧はそんなに燃費に効くものですか。 三:効きますね。覿面に効く。だけどゴツゴツして乗り心地が悪くなるし、雨の日の制動距離も長くなっちゃう。今はようやく「お客様が本当に求めているのは何だろう」という雰囲気になりましたが、燃費に限らず、昔はともかく「市場にないものを」、と好き勝手に造っていた時期がありましたね。 F:よく言えば昔のホンダは“プロダクトアウトの会社”ということになりましょうか。 三:うんとよく言えばそうなるのだろうけれども、悪く言えば、やっぱり“好き勝手”ですよ。そこがホンダのいいところでもあり、また悪いところでもあるわけで。 ●ホンダが軽とワゴンの会社でいいのか? F:N-BOXの登場が、ホンダの大きな転換点となったことがよく理解できました。その影響かどうか。今のホンダはN-BOXが売れてフリードが売れてステップワゴンが売れています。とても失礼な言い方をしますが、世間には「ホンダは軽とワゴンの会社」というイメージが強いと思います。 三:あくまで国内では、ね。 F:海外では違うのでしょうか。でもホンダは日本の会社で日本がホームマーケットです。実際に言葉にする人も少なくありません。そう言われることに関してはどう思われますか?

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