「お寺=おかたい場所」のイメージを変える。個性豊かなイベントで新しいお寺のかたちを追求する岐阜県〈東光寺〉
「活気ある」お寺づくりに必要なこと
今後も引き続きイベントを開催して、「人の行き交う東光寺」というイメージを定着させたいとのこと。そして将来的には、次のような姿を目指したいそうです。 「私たちが今のように直接関わらなくても、『お寺でこんなことがやりたい』と考える人が増えて、地域の人々のコミュニティができたらと思っています。 私たちは、お寺は人がつくるものだと考えています。活気あるお寺づくりに携わっていただき、お寺や地域・文化のことまで楽しんでいただけるようになれば、きっと私たちが老いていなくなってもお寺に対する想いは受け継がれて、なくなるリスクも低くなるはず。 そもそも私たちが『人が行き交う東光寺にしたい』と思ったのも、幼少期を東光寺で過ごした方々から昔のお寺の様子をお話していただいたことがきっかけでしたからね」 ■クラウドファンディングも実施中 そんな〈東光寺〉は現在、クラウドファンディングを実施しています。 目的は、美術品をお茶とともに楽しむ「月見茶会」に、世界的な現代アーティストの作品を展示すること。そして、アートと日本の文化を楽しむ時間の楽しさを伝え、お寺という場所へのイメージをさらに大きく変えることです。 リターンとして、限定の御朱印や地元・山県市産のオーガニックコットンを使って、同じく地元の繊維工場がつくったお守り、非公開エリアの特別拝観プランなどを用意しています。 クラウドファンディングは、2024年7月31日まで実施中。〈東光寺〉を応援したい! お寺の未来を一緒に考えたい! という方は、ぜひ早めにチェックしてみてください。 information 東光寺 住所:岐阜県山県市小倉618-41 TEL:0581-36-3005 営業時間:9:00~17:00 定休日:なし Instagram:@fujisan.toukouji writer profile Hiroko Shimokawa シモカワヒロコ しもかわ・ひろこ●岐阜県岐阜市出身。タウン誌の編集者を経て、現在は名古屋を拠点に活動するフリーランスライター・編集者。幼少期から「ローカル」を感じる店や人が好きで、大学ではまちづくり・都市政策を研究していた。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。