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ウォルマートの新フルフィルメントサービス、その実力は?:Amazonに追いつけるのか

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DIGIDAY[日本版]

ウォルマート(Walmart)は、2016年にJet.comを買収してから積極的にマーケットプレイスの成長戦略に取り組んできた。同社がサードパーティの販売業者向けにフルフィルメントサービスを提供するのは既定路線で、問題はいつ提供を開始するかだった。ウォルマートの最大のライバルAmazonは、2006年からサードパーティの販売業者向けにフルフィルメントサービスを展開している。 2月第5週、ウォルマートのフルフィルメントサービス(Walmart Fulfillment Services、以下WFS)がついにその全容をあらわした。同社は数カ月前から一部の業者向けにソフトローンチを行っていたという。ウォルマートは、WFSをマーケットプレイスでの成長を促進するための新たなツールと位置づけている。 同サービスは全販売業者が申し込めるが、重量や寸法が一定以上の商品は利用できないとのことだ。WFSのウェブページによれば、参加した販売業者の商品は2日で配達できるようになるため検索ランキングで有利になるという。ウォルマートの広報担当はベンダーが負担するコストの具体額は明かしていないが、保管とフルフィルメントの手数料がかかるとしている。 WFS担当バイスプレジデントのジャレバックリー・コックス氏は次のように述べている。「WFSによるカスタマーや業者のメリットは多い。販売業者の商品を2日で配達でき、返品しやすく、専用のカスタマーサービスを受けられ、低コストで料金体系もシンプル、かつ会員費も不要だ」。

Amazonと比較して不十分

エージェンシーや販売業者らは、ウォルマートがAmazonと並び立つためにはフルフィルメントサービスだけでは不十分だと指摘している。Amazonのウェブサイトやモバイルアプリの利用者数はウォルマートより多い。新たな動画広告やディスプレイ広告を含め、Amazonの広告フォーマットは非常に多岐にわたる。販売業者にとってはAmazonで売上を伸ばすのにどの広告フォーマットがより効果的か試しやすいとされている。 米DIGIDAYの姉妹サイトのモダン・リテール(Modern Retail)がインタビューを行ったエージェンシー3社はいずれも、クライアントのウォルマートのマーケットプレイスでの売上はAmazonでの売上より少ないと回答している。ティヌイティ(Tinuiti)で戦略的マーケットプレイスサービス担当シニアディレクターを務めるエリザベス・マーステン氏によれば、もっとも業績の優れたクライアントでもウォルマートのウェブサイトを通じた売上はAmazonでの売上の2割程度だという。 「ウォルマートにAmazonと同じものを期待すると、落胆することになるだろう」と、同氏は語る。 さまざまなDIY商品を販売するグロウ・アンド・メイク(Grow and Make)の創業者、ウィル・ジョンストン氏は、ウォルマートマーケットプレイスでの売上が芳しくなかったため数カ月以内に商品を引き上げる予定だとしている。同社は昨年、Amazonでおよそ60万ドル(約6600万円)を売り上げたが、ウォルマートマーケットプレイスでの売上は1000ドル(約11万円)にも満たなかったという。

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