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【雪組・望海風斗さんインタビュー】トップ就任から約3年。退団を決意した理由

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集英社ハピプラニュース

宝塚スターに質問をぶつけ、その魅力に迫る 圧倒的歌唱力をはじめとする実力で客席を魅了してきた雪組トップスターが先日、宝塚歌劇団を退団することを発表。舞台への熱い思いを武器に、努力を積み重ねながら夢をかなえてきた望海風斗は今、何を思い、考えながら残された“限りある時間”を過ごし、どこへ向かおうとしているのだろうか。質問でその心境と素顔に迫る。 【写真】宝塚スターインタビュー一覧

Q.トップ就任から約3年。今、退団を決意した理由

退団することを雪組の仲間に伝えた時、真っ先に涙を流したのが、ほかの誰でもない私自身でした。宝塚の舞台を去ることを決めたのは自分なのですが、「皆と過ごす時間は残りわずかなんだ」と思うと、悲しさと寂しさがあふれ出てしまって。トップという立場と関係なく、雪組の一員であることが、皆の仲間であることが、本当に幸せなことだったんだなと改めて思えました。また、そう思える関係性を築くことができたのもすごく幸せなことで。だから、私は退団を決意することができたんです。  目の前にいくつかの選択肢が現れた時、どんなに「そっちは遠回りだよ」と言われても、私は必ず自分の心が動く道を選ぶ。優柔不断ゆえに時間をかけるほど迷うので、心が動いた瞬間に決断するんです。退団を決めた時も同じ。心から幸せを感じることができたからこそ「今だ」と思いました。できることなら永遠に舞台に立ち続けたい、もう一度最初から始めたい、そう思うほど宝塚の舞台を愛している。でも、始まりと終わりがあるのが宝塚の美学。だからこそ「これ以上の幸せを求めたらバチが当たる。今、決めないと」って。

Q.退団を決めてから気持ちは変わりましたか?

目の前のひとつひとつを大切にしたい気持ちは高まるばかり。ただ、作品に向かう気持ちは今も昔も同じです。その日の舞台にすべてを注ぎ、よいものをお客さまにお届けする、それは変わりませんし、最後まで変えたくない。退団発表後はカウントダウンが始まり、残された時間が少ないことを自覚する日々ですが、舞台に立つたび「やることはまだまだあるだろう」と言われているような気持ちに。男役の追究にゴールはありません。だからこそ、終わりに向けて準備をするような過ごし方はしたくない。どこまで成長できるのか、新しい自分を発見できるのか、最後の最後まで全力で走り抜けたいと思っています。宝塚の舞台には「今、ここでしかできないこと」がたくさんあります。それを追究していく途中には悩み迷い大変なこともある。でも、苦しんだ先にこそ楽しみがある。私が楽しみながら舞台に取り組むことで、皆に前向きな気持ちを届けることができたら。それもまた、限りある時間の中にいる今の私が願うこと。

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