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大野あさり、うつむく旬 広島・廿日市特産、コロナ拡大で注文激減

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中国新聞デジタル

 広島県廿日市市特産で、旬を迎えた「大野あさり」の生産者が苦戦している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ホテルや料亭などからの注文が激減しているためだ。主力産地の一つ浜毛保(はまけぼ)漁協(同市)は、在庫を抑えようと収穫制限日を設け、組合員に「あまり採らないで」と異例の呼び掛けをしている。 【地図】大野地域の干潟  同漁協のアサリは、対岸に宮島を望む8・8ヘクタールの干潟で100年近く前から生産が続く。例年のこの時期は、15~20人の組合員が1人で一日5~15キロを収穫。体長3・5センチ以上と大粒で身がやわらかく、濃い味が特長で、ホテルや料亭などで重宝されているほか、地元の小中学校の給食でも親しまれている。  しかし、新型コロナの影響を受けた今年の4、5月は卸先の休業が相次ぎ、学校も臨時休校で需要が激減。売り上げは例年の4割減となった。水槽で300キロまで保存できるものの、在庫を調整するために設けた収穫制限日には、1人3~5キロの収穫に抑えてもらっている。  現在は個人客向けの販売で補おうとしているが、苦戦。収穫量の制限は今月も続く可能性があるという。山形昇組合長(76)は「せっかく肉厚で甘く育ったのに。需要の回復を祈るしかない」とうなだれる。  地元生産者の浜本水産(同)も、地元の飲食店など向けの4、5月の卸売りが半減。浜本恵津生社長(72)は「外出自粛が緩和されても、しばらくはV字回復は見込めない。今は我慢するしかない」と唇をかんでいる。

中国新聞社

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