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おいしいものを作って食べて売る「美食ライブ」キャスターを育てる 中国・重慶

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CNS(China News Service)

【CNS】インターネット上でライブ中継をし、おいしいものを作って食べてネット販売する「美食ライブ」のキャスターは、今やホットな職業の一つだ。 【写真】ネット上で料理を作り食べて販売する「美食ライブ」  ブームに火がついた背景には、民衆のおいしいものへの執着とライブ販売への情熱がある。感染症の影響を受け、実店舗の商売は止まってしまい、飲食店は最大の被害者となった。多くの経営者が活路を求めオンライン・ビジネスに取り組む中、「美食ライブ」キャスターの研修が始まっている。  ■「美食ライブ」キャスター研修とはどんなものか  5月26日正午、重慶市(Chongqing)渝州路(Yuzhou)にある中国医学の薬膳レストランでは、新人研修のため、店長の潘さんが「美食ライブ」を演じて見せていた。  カメラの前には、湯を入れた鍋が一つ。そこへ一袋の調味パックを入れると、湯の色合いが少し変わる。「この薬味パックには、伝統の中国医学で作られた特別な配合の材料が入っています。28種類の薬剤を調合して作られた特別なものです。食材の本来の味を引き出す作用があり、薬の効用がありますが、薬の味は感じさせません」  潘さんは農村から出てきて、このレストランで雑務から始め、コックになり、そして現在は店長になった苦労人だ。「美食ライブ」の中では、視聴者からリアルタイムで質問が入ってくる。潘さんは、料理をしながら、視聴者の質問に一つ一つ答えていく。「視聴者はさまざまな質問を投げかけて来るので、言葉では説明しきれない質問は言葉より作業を見せたほうが早い場合もあります。美食ライブは、自身で作って食べるだけではなく、自身で説明し、必要であれば、自身で演ずることも求められるのです」と潘さんは言う。  ■重慶で初めて誕生した専門の「美食ライブ」研修機構 「美食ライブ」の発展につれ、重慶市では全国で初めて「美食ライブ」のキャスターを育てる育成機構が誕生した。責任者の張小江(Zhang Xiaojiang)さんは2015年に「ネット・ライブ販売」という言葉がまだ浸透していなかった中、通販サイトの淘宝(タオバオ、Taobao)で食品のライブ販売を始めた。同郷の謝さんに「美食ライブ」をやってみないかと誘った。謝さんは、小柄でかわいい「隣の家の女の子」的な雰囲気の女子だったので、張さんは「美食女子」というネーミングを考えた。  始めた頃はうまく行かないこともあったが、試行錯誤を経て、謝さんはカメラの前で自然に優しく振る舞えるようになり「隣の家の女の子」のイメージは定着、多くのファンをとりこにしていった。たった一か月で、ファンの数は2万人を超え、1日の販売数は200~300件となり、半年後には、ファンの数は10万人を突破し、タオバオの美食部門ランキング第1位となった。  この数か月、重慶市の美食ライブは、キャスター不足が著しい。張さんは「美食ライブ」キャスターの研修カリキュラムを作り、「美食ライブ」専門の研修講師となった。これまでに育てた「美食ライブ」のキャスターは50人を超え、キャスターの年収は多い人で50万元(約750万円)を超えるという。 (c)CNS-工人日報/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。

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